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GaRiYa Essay

一生懸命食べて生きてます Vol.8(通算Vol.299)〜マイ スウィートライフ ウィズ キャッツ〜

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    「シルクちゃ〜ん…サンちゃ〜ん…ジュニア〜…ドタ〜…会いたいよ〜…」
    シルクちゃんファミリーの最後のヒトリであるドタが旅立ってからというもの、暇さえあれば虚空に語りかけている。

    それはそれとして、生きている猫たちとの付き合いも、それはそれなりに忙しい。
    野良たちはワガモノ顔で出入りするし、ワケあり猫のチビちゃんは二十一歳(ヒト年齢、百四歳)にもなって転がり込むし、とっくに死んでるはずのナンシーちゃんはウルサイくらい元気だし…
    (※復活4号にて話し済み。苦しい治療経験がトラウマとなり、長年私を遠ざけてきた猫だ。久しぶりにカワイくニジリ寄って来たかと思えば、末期を彷彿とさせる様相である。「アンタが大嫌いな病院には絶対に連れていかない。安らかに逝きなさい!」と延命治療を放り投げ、余命は一〜二ヶ月と思い込んでいた)…

    要するに、衰弱していく様子は見るに忍びず、自己満足で病院に運び込んだ、というわけだ。すると、
    「糖尿病ですね」
    「なあんだ、糖尿病だったのですか!」

    糖尿病と言ったら生活習慣病の王様じゃないか!
    アノ人も糖尿病コノ人も糖尿病…でも元気そうじゃないか!

    …と安心したのは束の間だった。
    「インシュリン注射を毎朝打っていただきます」
    「え…毎朝通院ですか?」
    ドン引いた。
    「いえ、ご自宅で、ご自分で注射していただきます」
    「…自分で…?」
    「できますよね?」
    「………」
    「打ち方はですね、背中の皮膚をこう持ち上げてですね、根元を刺してくださいね」
    「………」
    …と、インシュリン液&大量の注射器(使い捨て)を持たされはしたが、猫爪 注射針である。どう転んでも、私の勝ち目はなさそうだった。

    恐怖の朝が来た。
    「皮をつまんで引っぱってブスッ…皮をつまんで引っぱってブスッ…」
    注入までのシュミレーションを繰り返した。
    そして、ごはん時を狙って背後を襲った。
    ブスッ!
    ……なんと振り向きもしない。それほど朝ごはんに夢中だった…。

    旺盛な食欲は糖尿病の末期症状らしい。指示された療養食では、
    「ギャア〜ギャア〜!(不味い!ウマいもん食わせろ!)」
    指示された量では、
    「ギャ〜(足りん!餓死する!)」
    いくら食べても満足しない。
    「食べさせる 食べさせない…」
    悩みまくり倒した結果、食べたいものを食べたいだけ食べさせている。

    水器もバケツに変わった。大量に飲んで大量に出す。しかし猫特有のコマッタ尿臭はマッタク無い。
    栄養も水も、ナンシーちゃんのカラダを素通りしてしまう。

    「美味いもんいくら食べても太らんねえ」
    「ニャッ!」
    「いくら飲んでもむくまんねえ」
    「ニャッ!」
    「なんだか羨ましいんですけど」
    「ニャッ!」

    ナンシーちゃんの命が頑張っている。とにかく…頑張っている。