GaRiYa Essay

我が家の ライオン・キング Vol.26(通算Vol.316)〜マイ スウィートライフ ウィズ キャッツ〜

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    この夏は、よく雨が降りましたね。
    そんな雨の夜に、駐車場の草むらから
    「ピ〜〜〜」
    と、Aさんを呼び止めたのは、糞尿と雨で
    グチャグチャに汚れた、子猫でした。


    Aさんは、うろたえました。
    と言うのも、彼女が住むのはペット飼育厳禁マンション。
    それで、泣きついてきたわけですね。


    「預かるだけよ!家族になってくれる人を二ヶ月以内に探すって、約束してね!うちはもう、絶対これ以上増やせないの!」
    …と、私はエラそ〜に、受け取りました。


    そして、うろたえました。
    「小さっ…」
    なんと、生後一週間ほどの赤ちゃん猫です。

    つまり私がこれまで経験してきた狎屬舛磴麈〞たちには立派な母猫がついていて、やっかいなことはぜ〜んぶ、引き受けてくれていたからです。

     

    要するに私は
    「かわいい…」
    と、目を細めているだけだったのです。

     

    獣医さんに直行すると「冷えないように温かくしてやってください。夏だからって油断はできません」

    「…はい」


    授乳については「この粉ミルクを、10CCのお湯に2グラム溶かして、一日6回〜8回、与えてください」
    「…私、いつ寝るんですか?」

     

    しかもワクチン未接種のため(※生後二ヶ月まで摂取不能)、他の猫たちとは完全隔離です。

     

    とにかく、こうして育児はスタートしたのですが、スポイドにミルクをとって、子猫の口に押し込むと
    「ピ〜〜〜〜〜〜!」

    「飲まなきゃ死ぬよ!」
    「ピ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
    小さいくせに負けてません。

     

    そのうち顔がミルクだらけになって
    「ごめんね…ごめんね…(涙目)」

     

    ヘタクソ授乳の爐瓦瓩鵑〞ではなく、母猫から引き離して雨の中に捨ててくれた狠かさん”の代わりの爐瓦瓩鵑〞でした。

    静かになれば、なったで
    「生きてるか〜い?」
    背中が小さく盛り上がるのを見て、幾度ホッとしたことか…。

     

    排泄さえ自力ではできません。
    お尻をトントントン…と刺激して、やっと
    プリプリプリ…ジョ〜…。

     

    なりゆき、入浴も日課です。
    「ピ〜〜〜〜〜〜〜!」
    「暴れるな!ウンコ洗わせろ!」
    「クシュッ、クシュッ」
    「ほ〜ら、鼻に入った」

     

    …と、怒濤の日々が過ぎた今、やっと一ヶ月ほどの月齢です。でも、私の育て方がよかったのでしょうね。
    排泄は、もう自力で猫トイレです。
    「おりこうさん!」
    しかもボトル・ベイビーを卒業して、もう皿のお魚に食らいつきます。
    「たくましい!」
    しかも、しかもですよ。名前を呼ぶと、ヨタヨタ走り寄って来るんです。
    「天才!」

     

    あっ名前ですね、シンバです。
    ライオン・キング(上映中)の狎屬舛磴鵐轡鵐〞と色柄がそっくりなので(本誌25ページ写真と比較してね)あやかりました。
    あっ家族募集ですね、ありえません!
    シンバはウチの子ですから