GaRiYa Essay

ダンケのお騒がせ Vol.25(通算Vol.315)〜マイ スウィートライフ ウィズ キャッツ〜

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    のどかな田園に囲まれながら、牘⇅自宅〞の走行タイム(自転車)は約一分。
    それなりに恵まれた住環境です。
    ところが最近は三分、四分…時には十分かかることも。
    家まであと十秒、というあたりで私の自転車音を聞き分けた猫たちが、田から畑からヨソ様のお庭から
    「ニャ〜(やっと帰って来た!)」
    「ニャ〜(はらへった〜)」
    と飛び出して来て、自転車の周りでトンだりハネたり寝転がったりするものですから、ノロノロ運転になるわけです。
    途中で野良ちゃんに遭遇すれば、タイムはさらに落ち込みます。
    たとえば先夜など

    「ニャ〜」
    の声に呼び止められるや、自転車を降りての捜索です。
    「猫ちゃ〜ん」
    「ニャ〜」
    「出てらっしゃ〜い」
    「ニャ〜」
    「どこに居るの〜」
    …とたどりましたところ、なんと側溝(路面排水のために道路の端に設けたフタ付きの水路)からのニャ〜でしたから、保護というより救助です。
    それも、一刻を争います。
    「すぐ助けるからね!」
    「ニャ〜」
    ﹁ヨ〜イショ〜﹂
    しかし、フタはビクともいたしません。すっかり大地と一体化しています。駆けつけた友人も
    「ムリですよ〜」
    そこで119番に電話して
    「助けてください!側溝に猫が落ちて、出られなくなっています!」
    と、救助を要請(懇願)したしだいです。
    「もうすぐ助けが来るよ」
    「ニャ〜」
    「がんばって!」
    フタのスキマから猫手がグリグリ。
    そこで私も指をグリグリして
    「タ〜ッチ!」
    とかやっておりましたら、巨大な消防車が到着しました。
    そして見事な連携プレーで、ガガガガ…と、フタが開きました。
    ところがです。
    「猫が居ない!」
    こともあろうに、消防士さんたちを怖がって、側溝のトンネルの奥深くへと、逃げ隠れてしまったのです。
    「猫ちゃ〜ん、出てらっしゃ〜い!」
    …出てきません。
    頑張って下さった方たちに対して、失礼の極みでした。
    ところがこの犇砲〞には、さらに奥があったのです。
    そばの畑にフト目をやりますと、一匹のキジ猫が、シラ〜ッとコッチを見ているではありませんか。
    「…あの…猫…ですかねえ?」
    と、消防士さん。
    「そ…そう…だと…思います」
    と、私。


    たぶん畑のどこかに、側溝に通じる穴があったのでしょうが、爐修鵑雰蠅あるんなら私も入りたい!〞というのが実は、正直な気持ちでした。
    「ありがとうございました!ありがとうございました!」
    と、頭を下げまくることでハズカシサにフタをして、巨大な消防車が闇の向こうに消えたのをシッカリ確認するや
    「バカ猫、ダンケ!」
    「ニャ」
    「こ〜んな遠くまで、迎えに来たら、ダメでしょ〜があ!」
    …我が家の猫だったのです。
    ともあれ、小さな命に対する消防隊の皆様の優しさと温かさに触れた、素晴らしいお騒がせではありました…(謝汗)