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GaRiYa Essay

家 族 が 増 え た こんないきさつ Vol.15(通算Vol.306)〜マイ スウィートライフ ウィズ キャッツ〜

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    近隣で子猫たちがチョロチョロし始めたのは、昨年の夏のことでした。
    ママ猫のシツケが行き届いてか、ヒトへの警戒心はバッチリです。
    「おいで〜」
    と手招きした途端サッと姿を隠す、そしてまた現れるの繰り返しで、
    「この頃、見かけないな…」
    と案じていたら、
    「ぎゃっ!」
    庭の片隅で一匹の子猫が、力尽きていたのです…餓死でした。
    「あとの二匹はどうしてるんだろう…」
    玄関先に猫フードを常備するようになったのには、そんな悲しいイキサツがあったのです。
    手作りの猫小屋を設置して、古いセーターを敷き詰めました。
    二匹はそこで、身を寄せ合うようになりました。
    それでも私が手をのばすと、身に付いた習性か、慌てて姿を隠すのでした。


    ひと月ほど経つと、二匹が三匹になっていました。
    びっくりしたのは新顔クンの痩せっぷりです。
    「よく頑張って、辿り着いたね…」
    「…ニャ…」
    餓死寸前。危ないところだったのです。
    さらに半月ほど経つと、三匹が四匹になっていました。これまた激痩せのボロボロです。
    こんな幼いこどもたちが、いったい、どれだけのタイヘンを乗り越えてきたんだろう…(涙)
    「よく頑張ったね、よく辿り着いたね…」
    「にゃ…」
    我が家の玄関先は、さながら子猫たちの難民キャンプのようでした。
    やがて子猫たちから、警戒心が消えていきました。
    「ただいま〜」
    と帰宅するや猫小屋から。
    「アニャ〜!」
    と一斉に飛び出し、勢揃いして迎えてくれるようになりました。
    ゴハンをくれる人だから、

    ﹁アニャ〜︵ゴハン帰って来た!︶﹂
    ってとこでしょうけど…実は、それだけではなかったのです。
    話はここでゴミに飛びます。
    地域指定のゴミ収集所は、家から数十メートルの所に存在します。
    人通りも街灯も無い、ほぼマックラな旧アゼ道です。

    私はその旧アゼ道を、大きなゴミ袋をぶら下げて週に二回は往復しています。
    ハッキリ言って、苦行です。
    ところがある夜のことでした。ゴミ袋を下げて門扉を出た私を、
    「ニャッ︵それ行け〜っ!︶」
    っと、四匹揃って追いかけてきたのです。
    時に小走りに、時にジャレあいモツレ合いながら、ものすごく楽しそうにくっついてきたのです。
    ゴミ収集所の先はイキナリ交通量の激しい大通りですから、猫たちがそのまま飛び出しやしないかと心配でしたが、不思議にもそれはありません。
    私がゴミを置くと一斉に方向転換し、そしてまた小走りに、時にジャレあい、モツレあいながら、暗がりの先にある我が家へと、さも楽しそうに歩くのです。
    つられて私も、楽しくなりました。
    星空の下、一人と四匹の行進はかなりメルヘンです。
    門扉を閉めると、暗がりの中で点呼です。
    「一匹…(にゃ!)二匹…(ニャ)三匹…(ニャッ)四匹…(みゃ!)」
    キッチリ揃ってるじゃないですか。
    思えば私はずっと、こんなメルヘンの中で暮らしてきたような気がします。
    そして冬が訪れました。
    ゴミ捨てツアーから帰宅するや、

    「遠慮しないで、どうぞ、入って!」
    玄関ドアをパアッと、開け放ちました。
    すると、互いに顔を見合わせたりしながら、ゾロゾロゾロゾロ…。
    保護完了、いよいよ里親探しです。
    そうして年が明けた一月一日。シルクちゃんが夢枕に立って、こう言いました。
    「その子たち、僕の子だからね」
    つまり、皆〜んなうちのこだと(笑)
    メルヘン・スピリチュアル・リアルライフ…
    猫たちってほんと、オモシロスギ。