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GaRiYa Essay

Dr.田原のおじゃまクリニック vol.15 (通刊vol.305)

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    新しい人生は、思った時がスタートの時。そして、チャレンジです!

     

    日野原先生が教えてくれたこと

     

    G 今年も余すところわずかですね。
    田原 早かったねえ。
    G 良い年でした?
    田原 うん!
    G ですよね、今年は息子さんも帰って来られたし(田原隼先生 熊本大学医学部付属病院 整形外科より)。
    田原 ソレ、去年やろ。
    G 早ッ…トシとるはずかぁ…。
    田原 トシて言うたら…日野原先生(百五歳まで現役で活躍されたドクター)がついに逝ってしもた…。
    G 今年でしたよね、日野原先生の話で盛り上がったのって。
    田原 うん…まだまだ頑張ってくれるて思とったっちゃけどね。
    G おっしゃってましたね、「目標はドクター日野原!」って。
    田原 オレの憧れのドクターやったもん。生き方から何から何まで感銘受けてきたし…こうなったらもう…オレが頑張るしかないとかいな…?
    G ないでしょ。「百歳越えてもズ〜ッと現役!」なんて言ってる美容外科医、まずいませんから。

     

    脳の元気の秘訣?


    田原 「人のためにどんだけ働けるか」が日野原先生やったけんね。ばってん人の役に立つことくらい幸せなことはないとよ。
    G 「ラクすることが幸せ」って普通は思いそうですが、実は…逆?
    田原 逆。弱るしボケるし…日野原先生は最期の最期まで、頭の回転も良かったし。
    G スバラシイ! 
    田原 ラクしよっても犹と歯茎〞だけは大事にせないかんよ。噛みよったら脳が刺激ば受けるけん。
    G なるほど、爛ムは脳にいい〞ってそういうことか。
    田原 それと倏惷擇个舛磴鵑反ばして歩く〞。脳はこの二つでも全然違う。

     

    人生は後半が勝負!


    田原 なんかんらし、どげん長生きしても、生きとうだけやったら全然チャ〜ランと。最期まで楽しくカッコ良く生きな。それこそ「神様がひとりひとりに与えてくれた時間やけん、無駄使いせんできちっと使わな」たい。
    G 日野原語録ですね。
    田原 あと…「人生は後半が勝負!」。
    G 後半って、五十歳以降?
    田原 何歳でもよかとよ、「新しい人生が今からスタートする」て思うた時がその時たい。そげん思うだけで、けっこういい人生になるっちゃけん。
    G 思うだけでなるんですか?
    田原 なると、人生は気持ち次第やもんね。どげん悔やんでも過去は変えられんやろが。それば教訓にして新しいことにどんどんチャレンジせな。
    G たとえば「田原先生のリフトにチャレンジして、若返ろう!」とか?
    田原 そうたい、うちに来よんしゃあ人はけっこうそげな感じやね。「おかげで新しい人生が始まって楽しくなりました」て、よう言われる。
    G 見かけとリンクしてますからね。
    田原 リフトばキッカケに、第二の人生、第三の人生がスタートすると。
    G 第三もあったんですか?
    田原 まかしとかんね。

     

    ナゼ腫れない?


    G 申し上げにくいんですが…田原先生の若返りって、けっこうハードル高いみたいですよ。なにしろ犲蟒〞ですから。
    田原 …おう。
    G 「術後は包帯でグルグル巻きにされる」って思われてたり。
    田原 …映画やら観よったら、そげんとがよう出てくるもんね。
    G 「痛いだろうなあ…」って。
    田原 痛とないと。むしろ「気持ちよかった〜」って言われようと。
    G 「傷が治るまで一ヶ月くらい人に会えない」とか。
    田原 なんがね、家族にも気付かれんとに。腫れも無いし、手術直後から、ものすご自然やし。
    G 「長く仕事が休めない」とか。
    田原 翌日から仕事しよう人も多かとよ。抜糸(一週間後)まで細いテープば貼っとくっちゃけど、髪に隠れてしまうもん。

    G そこが皆さん不思議なとこなんですよ。「注射一本でもアザになったりするのに、イッパイ切られて縫われて、腫れないのはどうして?」って。
    田原 皮膚に負担ばかけんごとシッカリ時間ばかけて、チョ〜絶丁寧にしようけんたい。「えっもう打ったとですか?」て、麻酔注射の時からビックリされよっちゃけん。

     

    メッチャ高いとが一つ


    G あとは手術料かな、ハードルは。
    田原 そげんなかっちゃけどね…ワイドショーやらで「ナン百万円かけました」やら、よう言いようけんかいな。
    G まっ、保険は効きませんけど。
    田原 うちは完全自由診療やけんね。ばってん【眼瞼下垂(※加齢により垂れた瞼が視界を狭め事故等の原因等に)】やらも「保険でしてもらったけど満足いかんやったけん」てよう来んしゃあよ。無駄足踏まんでまっすぐ来てくれたら、かえって安うつくとばい。
    G 体験しなきゃ解りませ〜ん。
    田原 やけん、カウンセリング(無料)
    だけでもチャレンジたい。
    G とにかく、チャレンジ!
    田原 あ…思い出した。
    G 何を?
    田原 メッチャ高いとが、一つあった。
    G  エ〜ッ、何ですかソレは?
    田原 コスパたい(コストパフォーマンス:費用対効果。費用に対して得られる満足度の割合)。


    家 族 が 増 え た こんないきさつ Vol.15(通算Vol.306)〜マイ スウィートライフ ウィズ キャッツ〜

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      近隣で子猫たちがチョロチョロし始めたのは、昨年の夏のことでした。
      ママ猫のシツケが行き届いてか、ヒトへの警戒心はバッチリです。
      「おいで〜」
      と手招きした途端サッと姿を隠す、そしてまた現れるの繰り返しで、
      「この頃、見かけないな…」
      と案じていたら、
      「ぎゃっ!」
      庭の片隅で一匹の子猫が、力尽きていたのです…餓死でした。
      「あとの二匹はどうしてるんだろう…」
      玄関先に猫フードを常備するようになったのには、そんな悲しいイキサツがあったのです。
      手作りの猫小屋を設置して、古いセーターを敷き詰めました。
      二匹はそこで、身を寄せ合うようになりました。
      それでも私が手をのばすと、身に付いた習性か、慌てて姿を隠すのでした。


      ひと月ほど経つと、二匹が三匹になっていました。
      びっくりしたのは新顔クンの痩せっぷりです。
      「よく頑張って、辿り着いたね…」
      「…ニャ…」
      餓死寸前。危ないところだったのです。
      さらに半月ほど経つと、三匹が四匹になっていました。これまた激痩せのボロボロです。
      こんな幼いこどもたちが、いったい、どれだけのタイヘンを乗り越えてきたんだろう…(涙)
      「よく頑張ったね、よく辿り着いたね…」
      「にゃ…」
      我が家の玄関先は、さながら子猫たちの難民キャンプのようでした。
      やがて子猫たちから、警戒心が消えていきました。
      「ただいま〜」
      と帰宅するや猫小屋から。
      「アニャ〜!」
      と一斉に飛び出し、勢揃いして迎えてくれるようになりました。
      ゴハンをくれる人だから、

      ﹁アニャ〜︵ゴハン帰って来た!︶﹂
      ってとこでしょうけど…実は、それだけではなかったのです。
      話はここでゴミに飛びます。
      地域指定のゴミ収集所は、家から数十メートルの所に存在します。
      人通りも街灯も無い、ほぼマックラな旧アゼ道です。

      私はその旧アゼ道を、大きなゴミ袋をぶら下げて週に二回は往復しています。
      ハッキリ言って、苦行です。
      ところがある夜のことでした。ゴミ袋を下げて門扉を出た私を、
      「ニャッ︵それ行け〜っ!︶」
      っと、四匹揃って追いかけてきたのです。
      時に小走りに、時にジャレあいモツレ合いながら、ものすごく楽しそうにくっついてきたのです。
      ゴミ収集所の先はイキナリ交通量の激しい大通りですから、猫たちがそのまま飛び出しやしないかと心配でしたが、不思議にもそれはありません。
      私がゴミを置くと一斉に方向転換し、そしてまた小走りに、時にジャレあい、モツレあいながら、暗がりの先にある我が家へと、さも楽しそうに歩くのです。
      つられて私も、楽しくなりました。
      星空の下、一人と四匹の行進はかなりメルヘンです。
      門扉を閉めると、暗がりの中で点呼です。
      「一匹…(にゃ!)二匹…(ニャ)三匹…(ニャッ)四匹…(みゃ!)」
      キッチリ揃ってるじゃないですか。
      思えば私はずっと、こんなメルヘンの中で暮らしてきたような気がします。
      そして冬が訪れました。
      ゴミ捨てツアーから帰宅するや、

      「遠慮しないで、どうぞ、入って!」
      玄関ドアをパアッと、開け放ちました。
      すると、互いに顔を見合わせたりしながら、ゾロゾロゾロゾロ…。
      保護完了、いよいよ里親探しです。
      そうして年が明けた一月一日。シルクちゃんが夢枕に立って、こう言いました。
      「その子たち、僕の子だからね」
      つまり、皆〜んなうちのこだと(笑)
      メルヘン・スピリチュアル・リアルライフ…
      猫たちってほんと、オモシロスギ。


      サプリの声は  風の音 Vol.14(通算Vol.305)〜マイ スウィートライフ ウィズ キャッツ〜

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        サプリは、男の子たちばかりの我が家における紅一点です。
        きょうだいより私とツルみたがります。
        たぶん、同性のよしみでしょう。

        デスクワークの時はヒザに乗ってきます。
        けっこう重いんですよ。
        ガマンできなくなります。

        「どいて」
        「………」
        「降りて」
        「………」


        「降りないなら降ろす!」
        「………」

        それで、
        「ヨッコラショイッ」
        と抱き上げて、ポ〜ンと放り投げるんですけど、スグ戻って来るんです。
        猫ブーメランです。

        立ち上がると、これまたピタリくっついてきます。行き先がトイレでもくっついてきます。
        なにがそんなにうれしいのか、弾けるようにくっついてきます。

        狙いは、そこでもヒザ乗りです。
        「ムリ!」
        「………」
        「ダメ〜ッ!」
        「………」
        かなりシビヤな攻防戦ですが、水音の爛献磧辞瓩妊ルッと向きを変えてドアへと突進…一歩先を読んでます。

        さて、そんなある日のことでした。
        「ナニこの臭い?」
        発臭元はなんとシャワールーム。
        排水口を見ると茶塊がボトッ…猫ウンコでした。

        「クサイ、キタナイ、バカ猫…」
        ブツブツ言いながら洗浄を終えたところで目がテンになりました。
        あらんことか、待ってましたとばかりに排水口に歩み寄るや悪びれることもなく腰を落として、ジョ〜。

        「サプリ!」
        「…………」
        「ダメでしょ!」
        「…………」
        「バカ猫サプリ!」
        「…………」

        なおも呆れたことにサプリの爛献〜瓩蓮▲轡礇錙璽襦璽爐砲箸匹泙蕕此部屋の
        〈手洗い鉢(写真上)〉にまで及ぶようになったのです。

        それで、やっと気がつきました。サプリは私とツルみながら学んでいたのです。
        砂の中に埋めるより水で流したほうがスッキリするという、当たり前の事実を学習したのです。
        そしてなんと、応用したのです!
        …バカ猫は撤回です。

        サプリはもちろん、バスルームにもくっついて来ます。
        たださすがにお湯は苦手のようで、タブのヘリをグルグルしながら、猫タッチと頭突きを繰り返します。

        「落ちるよ〜」
        「…」
        「気をつけなさ〜い」
        「……」
        ちょっとハラハラです。

        そんなある日のこと、ついにボッチャ〜ン。
        「ヒューン!」
        「ほ〜ら、言わんこっちゃないでしょ!」
        「ヒュ〜ン!ヒュ〜ン!ヒュ〜ン!」

        …サプリには声がありません。でもボッチャ〜ンのショック以来、風が吹くようになりました。

        たとえば、仕事を終えて帰宅して見上げた我が家から、
        「ヒュー」
        かすかな風音が聞こえます。バルコニーからサプリが身を乗り出して、、
        「ヒュー〜ヒュー〜ヒュー〜」
        「ただいま〜」
        「ヒュー…ヒュー…ヒュー…ヒュー」

        こんな光景を誰かが見たら、夜空にヒトリゴト言ってるアブナイヒト?

        ところで名前には、つけた人の願いが織り込まれたりするものですが、
        「私に足りないものを、シッカリ補ってくれる猫にな〜れ!」
        …というわけで、効果効能がとっても楽しみなサプリなのです。


        Dr.田原のおじゃまクリニック vol.14 (通刊vol.304)

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          「小さい頃のお母さんになった!」これはリフト手術直後の母親に娘さんがかけた言葉です。

           

          努力次第でどげんでも

           

          G 暑いですねえ。
          田原 おうっ、元気やったね。
          G ハイ…しかし先生っていつも、ほんと、ムッチャ明るいですよね。
          田原 ハハッ、そうね。
          G おかげで「会うたび元気注入!」みたいなオトク感があるっていうか…でも、どうしたらそんなふうになれるんですか。
          田原 うん…暗い人ていうとはたいてい過去ば引きずっとうもんね。やけん断ち切ればいいとよ。先は自分の努力次第で、どげんでもなるっちゃけん。

           

          美容外科への不信感
           

          G どげんでも?
          田原 なると。そげな人はい〜っぱい見てきたもん。
          G たとえば?
          田原 そうやね…たとえば「六月に結婚するごとなったけん結婚式までに肌をキレイにしたい」て、お母さんと二人で来たこがおったったい。
          G アラ、普通そういうのって、エステに行くでしょ?
          田原 いや、五〜六年前かいな、短大卒業の時にいっぺん目ばしたとよ。それも酷いことになっとった目やったと。
          G やり直し手術?
          田原 うん、そげんなる前に埋没ば2回くらいして、「イカンやったけん」て切開でしたら、二重の幅だけガッツリ広うなって、ねぶりかぶったごと目になったったい。
          G 眠そうな目に?
          田原 そげんたい。狷鷭鼎亶うし過ぎると肝心の目の開きが小そ見える瓩討いΔ箸發△辰燭辰舛磴韻鼻二重ラインからマツゲラインまでが、ボテッてなっとっちゃもん。
          G 原因は?
          田原 【眼輪筋】いうて、目ば閉じる筋肉の処理の仕方が拙かったと。
          G 手術ミス?
          田原 うん…医者が、目の手術に慣れとらんかったっちゃろ。
          G ひどい…暗くなって当たり前!
          田原 やけん「俺の話ば聞いたけん」て相談に来たちゃけど、俺にも、ものすご不信感持っとったもんね。手術するたんびにおかしくなったっちゃけん仕方なかっちゃけど。
          G で、そんな過去を、バッサリと…。
          田原 うん、断ち切ったと。二重の幅ば狭もして自然な膨らみに直して、眼輪筋もきっちり処理した。
          G 明るくなったんですね?
          田原 うん、ものすご喜んでくれた。手術直後から腫れも無かったし、自然やったし。

           

          田原でブライダルエステ?


          G なるほど、それで結婚にかこつけて来てくれたんだ。
          田原 そげんたい。結婚の報告がてらみたいなかんじやったけど、「肌、なんとかなりませんか?」ていう話になったけん爛侫トフェイシャル瓩亟めたったい。一回しただけでもスベスベになるけんね。「なんやったら式まで間が無いけん、今日からしていき、三回は出来るけん(※月一回ペースの施術)」て言うたったい。そしたら「する!」て言うけん、お母さんは待合室で待っとかないかんごとなったとよ。G ヨカッタヨカッタ。
          田原 本番はここからたい。待っとううちに「私もカウンセリングしてもらっていいですか?」て言い出したと。
          G エ〜ッ!

           

          二人でハグしてヨカッタネ


          田原 うちの待ち合い室いうたら、週刊誌やらと一緒にガリヤの記事も置いとっちゃけど、それば読みよってリフトに興味ば持ったらしい。
          G ガ…ガリヤがお役に立ったのですか?
          田原 うん。娘が「二重にしたい」ていうとでも反対しよったごた人たい。それが「リフトに凄く興味を持ったけん」て。
          G そして、そして、そして?
          田原 ちょっと弛んどったけん、鏡ば見せながら手で引っぱり上げて「こげんなるよ、よかろ?」て言うたら「いいですね〜こげんなれたら」って。
          G それってアナログ過ぎません?鏡さえあればスグやれちゃうでしょ。
          田原 アナログでよかとよ。CGもしよったばってん、結局これが一番わかりやすいっちゃもん。俺の場合、手で引っぱり上げた通りにするし。
          G なるほど。
          田原 あと「腫れんか?」とか「痛とないか?」とか色々聞かれるけんいつもの調子で説明したっちゃけど、「それやったら私も結婚式前にする」て、その日のうちに予約とって一週間くらい経って手術した。
          G エ〜ッ!
          田原 今度は娘さんが待合室で待とったっちゃけどね。手術が終ってお母さんが降りてきた時、、どげん言うたと思う?
          G どげん、どげん、どげん?
          田原 こげん言うたと…「私が小さい頃のお母さんになった!」て。
          G ウルッ…胸を打つコピーですね。
          田原 お母さんともよかったよ。「母じゃなくて姉妹で通りますね」って。
          G 通ります。  
          田原 二人で「ヨカッタねえヨカッタねえ」て、ハグし合って喜びよった。
          G ところで…お父さんのほうも気になるんですが。
          田原 ものすご喜んでくれとうらしい。自然やけん、文句の言いようが無いと。

           

          明るさの理由


          G これで解りました。先生の明るさって、こうしたハッピーシーンをいっぱい見てるからなんだ。
          田原 そげんたい。有り難いことに、喜んでくれる患者さんばっかりやもん。「幸せになって欲しい」て思ってしよったばってん、よっぽど俺のほうが幸せにしてもらいよったと。


          三郎ちゃんも こんなにガンバッて 生きています Vol.13(通算Vol.304)〜マイ スウィートライフ ウィズ キャッツ〜

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            玄関先でガリガリに痩せ細った三郎ちゃんを見つけたのは、プチ家出から八日も過ぎた日の夕刻でした。
            門扉をあけた瞬間、聞き覚えのある声が、
            「ニャ〜」
            「…三郎ちゃん?」
            「ニャ〜」
            「三郎ちゃん!」
            「ニャ〜」
            「戻って来たね!」
            「ニャ」
            「心配したよ〜!」
            プチ家出と言えば思い出すのはサンちゃん(故)です。
            実によく家出してくれたものでした。
            私はそのたびに大騒ぎしたものですが、四〜五日もするとシラ〜ッと帰宅して爆食、爆睡。
            それで、楽観していたのです。
            「四〜五日もしたら帰ってくるわよ」
            と ところが、帰らなかったのです。
            六日を過ぎると、アキラメに近い思いがよぎり始めました。


            なにしろちょっと前までは野良ちゃんだったわけですから、アウトドアライフには精通しています。
            おまけに野良ちゃん時代の習性が抜けなくてヒト…つまり私はまだ、警戒される傾向にあったのです。
            なので、「ニャ〜(野良がいい〜)」という気分になったとしても、ぜんぜん不思議はなかったのです。
            それに加えて巷は春。ポカポカ陽気ときています。
            三郎ちゃんの帰宅はそんなアキラメの中でかっ飛ばした、逆転ホームランのごとき快挙だったのです。
            しかし、三郎ちゃんが見せた衰弱ぶりは、八日という日々の過酷さを物語って余りあるものでした。
            サンちゃんの時のような爆食もなく、ヨロヨロッとヨロけながら…ベッドイン。
            そこでやさしく、

            「疲れたろ〜ゆっくりおやすみ〜」
            と、背中に手を置いたその時でした。
            ﹁ウワア〜ッ!﹂
            シッポの陰から顔を出したのは、ザックリ切り込まれた悲惨なお尻です。まさか、ヨロヨロの理由がコレだったとは!
            夜明けを待って病院にかつぎ込むと、

            ﹁ウワア〜ッ!﹂
            「……(医者ともあろうが、同んなじリアクションするかい…不安増大)……」
            傷は古く、化膿はタマタマまで侵攻とのこと。
            「ついでに去勢手術もやっときましょう」
            …で、やや気を取り直し、
            「明日の夜に迎えに来てください」
            「明日だと、深夜になりますけど… 」
            「では、今夜来てください」
            「はいっ!」
            で、とりあえず安心したような次第です。
            それにつけても、三郎ちゃんはほんとうによく、ガンバリました。これほど酷い傷を負いながら、たったヒトリで乗り越えてきたのです。どれほど痛くて、どれほど不安だったことでしょう。
            しかも飲まず食わずで体力消耗しまくりですから、そのまんまぶっ倒れてしまったほうがラクだったのです。
            それでもヨッコラショッと立ち上がって、一歩…また一歩…と歩いたのです。
            おうちに向かって歩いたのです。
            苦とか痛とか難とか悲とか窮とか困とか憂とか淋とか哀とか患とかいった、ありとあらゆる負のお荷物を、小さなカラダに背負ったまんま、おうちに向かって歩いたのです。
            トドメは退院の夜でした。
            先生から渡された三郎ちゃんを、
            「よかったね〜」
            と抱き上げたその、直後でした。
            ジョ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
            〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…
            診察台が大洪水です。
            「あんたねえ、なんでこんなもんまでガマンするの?」
            よくぞ膀胱破裂を起こさなかったもんだと、危ぶまれるほどの量だったのです。
            あきれたことに必死の頑張りがまだ続いていたのです。
            それが私に抱かれて初めてゆるんだのでしょう。
            …てことは三郎ちゃん、いつの間にかちゃんと家族になってくれてたようで。


            Dr.田原のおじゃまクリニック vol.13 (通刊vol.303)

            0

              右顔のリフトが終了した時点で鏡をお見せしています。ビックリはされますが…。

               

              半分終わって鏡見て…

               

              G S子の話の続編なんですけど(前号に登場、リフト手術を受けた友人)…。
              田原 どげんしたと?
              G 「あなたも絶対したほうがいい!」って言いまくってるんですよ、親しい友人限定みたいですが。
              田原 ほ〜。
              G 「この感動、独り占めできない」って。
              田原 そやろね。リフトの感動は百発百中やけん。半分した時点でもう感動しんしゃあし。
              G 半分で?
              田原 ン…コレは俺の戦略でもあるっちゃけど…。
              G 戦略?
              田原 右半分のリフトが終わったらちょっと起きてもらうったい、トイレに行かせないかんけんね。ついでに鏡ば見せるっちゃけど、その時点でビックリすると。
              G そりゃビックリするでしょうよ、手術まっ最中の顔なんか見せられたら。
              田原 いや、片方は終わっとうけんキレイなもんよ。その時点で見せとくとが一番判りやすいと。「こげんちがうと?」って思うけど、ものすご自然やんか。それで安心するったい。
              G 左右差クッキリ?
              田原 うん。どげん物忘れが激しい人でも、そん時だけは、「ワーッ!」て思う。
              G その時だけ?
              田原 だけ。十年とか二十年前の自分に戻っとうだけやろが。もともと見慣れとった顔やし、ヒドなった時の顔やら忘れてヨカ時の顔しか覚えときとうないっちゃけん。
              G まさに!
              田原 「私、もともとこげん若いと」って、さっち思うごとなると。Sさんも、さっちそげんなるとよ。
              G すでに、なってますね。
              田原 やろ?やけん俺としては、せめていっぺんくらいは「こげん変った!」て思わせときたいと。

               

              「ワッハハ ワッハハ…」


              田原 そう言えばこのあいだ、友達のリフトばしたったい。
              G 男の方ですか?
              田原 うんゴルフ友達。まだ四十代なんやけど、もともとビロ〜ンてのびやすい皮膚ばしとって、下向いたらボテッて垂れるっちゃもん。やけん「こげんせんねこげんせんね」て、いっつも言いよったとよ。
              G 友情ですね…。
              田原 半分した時点で鏡ば見せたったい。そしたら。
              G そしたら?
              田原 えらいアッサリ若こなっとうもんやけん、「ワッハハワッハハ…」て笑いが止まらんごとなって、終わってから飯食いに行ったっちゃけど、食べよう時も笑いが止まらんで、ずっと笑いよった。
              G そうとう怖かったんじゃないですか?笑いはその反動ですよ。
              田原 そうやね…やけん鏡ば見てよっぽど安心するっちゃろ。残り半分ばしよう時は、皆んなカーッて寝とうけん。

               

              アゴつまみ戦略


              田原  あ…狎鑪〞言うたら、もう一つあった!
              G 何?
              田原  手術前にアゴの下ばつまませると。
              G (アゴに手をやり)こうですか?
              田原 たるんどうけん簡単につまめろ?
              G …ツマメマス…。
              田原 「こげんつまめるとばい」って、つまんだ感覚ばしっかり覚えさせとくと。
              G …オボエマシタ…。
              田原 手術の終わったら、またアゴの下ばつまませるったい。ところが今度はつまめんとよ。
              G アゴのタルミもスッキリ?
              田原 うん、ネックリフトしたごとスッキリする。
              G ホッペのリフトで首までスッキリ?
              田原 うん。顔もちっちゃくなる。
              G そう言えばS子も言ってた。「法令線とマリオだけかと思ってたけど目の下のタルミまで消えた!」って。
              田原 そげんたい。

               

              田原式デザイン


              G でもどうして?
              田原 そげんなるごとデザインしようけんね。
              G デザイン…ですか?
              田原 最大限の結果ば出してやるには、爐匹海个匹切ってどう縫っていくか〞いうコツのあるとよ。
              G コツ?
              田原 長年の経験から得たワザの集大成ていうか…ま、田原式デザインたい。
              G 初耳です!
              田原 アレッ、言わんやったかいな。
              G 「たっぷり時間をかけて、超がつくほど丁寧に切って丁寧に引き上げて丁寧に縫うからだ」っていうのはシッカリ聞いてましたけど。
              田原 切るとも縫うとも大事ばってん、まずは爛妊競ぅ鵑△蠅〞やもん。

               

              センチュリアン田原のおじゃまクリニック?


              G たとえば…サンローランがオートクチュールの爛妊競ぅ〞犧枌〞猖ダ〞を一人でこなしてるってかんじ?
              田原 ま、そげんたい。いずれ裁断と縫製は隼(田原ジュニア:熊本大学 医学部 整形外科より昨年着任)に任せて、オレはデザインだけやっていこかと思いようっちゃけどね。デザインやったら百歳超えても出来るやろが。
              G センチュリアンの美容外科医ですか…ムリムリ。
              田原 なんがね!百五歳で現役の医者(日野原重明先生)もおるやないか。これからはそげな時代にならないかんと!
              G すると…私もひょっとして爐じゃま〞してたり…とか?
              田原 うん、そげな人がガンガン増えてくれるごと頑張りたいと!


              Dr.田原のおじゃまクリニック vol.12 (通刊vol.302)

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                本当に大事なことは自信がつくということです。もの凄いパワーになります!

                 

                手術当日のアフター写メに感動

                 

                G  先生、今さらこんなこと言うのも何なんですが…神ってます!
                田原 どうしたとね?
                G 先日お世話になったS子(友人)が…。
                田原 あっ、若こなっとったろ?
                G はい、マリオが消えて法令線が消えてついでに目の下のタルミまで消えてス〜ッキリ!五十代なんて絶対見えません。
                田原 やろ。
                G ヤバッ、感動したのはそんなことじゃなかったんだわ。
                田原 なんね?
                G 写真見たんです。S子が爛▲侫拭室命伸瓩鬟瓠璽襪靴突茲燭發鵑如
                田原 なんね、まだ会うとらんやったと。
                G 「こりゃもう神ワザだ!」って。
                田原 はよ会わな、感動はそれからやろ。
                G だって三分アフターですよ!美容外科のアフター写真ってフツー一週間は経ってるもんでしょ? 
                田原 そうやねえ。
                G なのに「傷痕はどこにあるの?」って感じで「手術したなんてウソでしょ!」って感じで、術後につき物のハレとか痛々しさみたいなのがマ〜ッタク無くって、むしろ、凛としてて!
                田原 輝いとったろ?
                G  だから、それがビックリなんですよ。手術の直後から、あそこまで輝けるもんなんですか?
                田原 うん。

                 

                ありがとうにビックリ


                G S子ったら一刻も早く先生に「ありがとう」が言いたくてたまらないふうなんです。「抜糸まで待てない!」って。
                田原 …うれしかねえ…そう言えばこの頃、「ありがとう」ってよう言われる。
                G この頃…ですか?
                田原 いや、手術の直後とか抜糸の時とかは言われよったよ。「いい人生送れました」とか十年後二十年後に言うてくれる人も多かったよ。ばってんわざわざ「ありがとうございました」て、礼ば言うためだけに来る人やらまずおらんやったけん。
                G わざわざですか?
                田原 わざわざたい。「先生のおかげでいい仕事につけました」て、そげなことばわざわざ報告に来てくれた人が去年だけで三十人くらいおった。「最近のこたちって、こうなんかな?」て、嬉しい反面ビックリしようと。

                 

                大願成就?


                G お礼参りってやつか…そんなトコまで神ってたりして。
                田原 「航空会社に通った」て言うてきた人が三人やろ…それも海外資本の錚々たる会社たい。モデルさんしよった人は「仕事が増えました」とか。芸能界におったこは「オーディションに通りました」とか…自営業の男の人もけっこう多いっちゃけど、「仕事が増えました」とか、「モノスゴ調子が良くなりました」とか。
                G アリガタヤ、アリガタヤ。
                田原 「結婚できました」「いい人と巡り会いました」とかも何人かおった。
                G おや、縁結びのゴリヤクまで。 

                 

                自信が更なるパワーに


                G たぶん、元々ガンバリやさんたちなんですよ。
                田原 やけん「私が頑張ったけん」て普通は思うとよ。ばってん「先生にしてもらったけんこげんなった」て…。よっぽど謙虚で性格の良か人たちやろね、オレにそげな恩ば感じらんでもよかとにね…。
                G その謙虚さと頑張りがあれば、どんな夢だって叶いますよね。
                田原 そげんたい。特にゴロっと変えたっちゃないし、オレはちょっと加勢しただけやし…。
                G アラッ、先生まで謙虚。
                田原 若い人の場合は猝槁´瓩覆鵑笋韻鼻化粧バリッとしよったとが薄化粧でようなった程度やし…。
                G つまりソレって犲信がついた瓩辰討海箸任靴隋
                田原 そげんたい。犲信がつく瓩いΔ箸、ものすごパワーになるとよ。
                G ソレですね、真のゴリヤクは。

                 

                最強のコラボ?


                G ところで、隼先生(田原ジュニア)が加わられて、楽になられたでしょ?
                田原 いや、この頃爛螢侫鉢瓩えらい増えてきてね、オレ一人じゃとてもこなせんとたい。「隼が来とうとにヒマになったらどげんしよう」て思うとったけど、ちょうどいいごと増えてくれとうけん、ものすご助かっとうと。
                G 実はS子から聞いて…コレもビックリなんですが…。
                田原 なんね?
                G 「右のリフトは田原先生がしてくれて、左のリフトは隼先生がしてくれたのよ」…って。
                田原 ああ、そうやったね。
                G よく、左右対称に仕上がりましたよね。

                田原 左右差やら出るもんかい。バランスば考えながら爐匹海个匹鵑世雲擇蠎茲襪瓩董⊇兪阿砲靴辰り牋瓩个弔韻箸Δ韻鵑諭
                G 印?
                田原 うん、この印付け(マーキング)が肝心たい。爛沺璽ングで全て決まる畍世Δ討皺畍世笋覆い函
                G ナルホド…。
                田原 印に沿って、丁寧に切って丁寧に剥離して丁寧に縫うっちゃけど、そのへんの腕は俺も隼も一緒たい。隼のリフトは完璧やけん。
                G それはS子ので、ナットクです。
                田原 オレに認められる医者はそげんおらんとばい。ばってん隼は、そん中の一人になっとうけんね、たいしたもんよ。
                G 最強コラボじゃないですか!…判りました、それで神ってるんですね!
                田原 いやっ…わざわざコラボやらせんでも…。


                シルクちゃんの 子供たち?! Vol.12(通算Vol.303)〜マイ スウィートライフ ウィズ キャッツ〜

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                  ちょっと時期はずれな気もいたしますが、元旦の朝のお話です。

                  年越しの夜ふかしでボ〜ッとした目に、初めに飛び込んだのはサプリちゃん(♀)でした。
                  さすがお正月ですね、私の胸を座布団にして、キチンと正座しています(苦し…)。
                  それを、枕元の携帯でパチッ(写真左下)。

                  続いて目に入ったのが一郎ちゃん(♂)二郎ちゃん(♂)三郎ちゃん(♂)です。

                  こちらも私のモモ肉あたりで、優雅にオダンゴになっています。

                  イケメンぶりにホレボレしつつ、集合写真をパチッ(写真右下)。

                  あ…紹介が遅れました。昨年末よりナリユキ、私の家族になった猫たちです。
                  (よろしくお願い申し上げます)
                  しかし皆さん、まだ子猫。


                  ひょっとしてひょっとすると、これから二十年くらい生きてくださいます。

                  「私が先に天国に召されて…発見された時、痩せ細った猫たちが寄り添っていた…なんてコトになんなきゃいいけど…」
                  内心、こんな不安があったのです。

                  ところがです。
                  「その子たち、ボクの子だからねっ」
                  と、シルクちゃんが言いました。

                  もちろん夢の中で、ですよ。
                  それもバリバリ元旦の初夢です。

                  正直な話、シルクちゃんが夢に出てくるなんて牋譽侫呼鵐織三ナスビ瓩覆鵑遥か凌ぐ目出たさです。
                  ところが私ときたら、理屈の通らないコトはトコトン追求する性分です。

                  「え〜シルクちゃんの子だったの?」
                  「うんっ!」
                  「ソレおかしい!毛、白くないじゃん!」
                  「白くなくてもボクの子なの!」
                  「エ〜ッ?」
                  そして冒頭のごとく、ボ〜ッ…と目醒めたというわけですが、
                  「ひょっとしてコレって…夢枕ってやつ?」

                  【夢枕】つまり、大事なメッセージを伝えるために身近な故人などが夢に出てきて語るという、いわゆるアッチの世界における公的通信手段。

                  「でもねえ…とっくに死んでるヤツがよく言うよ」
                  とか思いながら、いちおうコッチも、
                  「毛、白くないじゃん!」
                  と言い返した手前、興味が猝喊Л瓩縫轡侫箸靴討靴泙辰…
                  【猫の毛色】で検索の結果 、次のような説に行き当たりました。

                  【猫の毛色には白・黒・茶の三色があるが、オス猫の毛が三色を持つことは、無い!】

                  【毛色を決定する染色体にはXとYがあり、メス猫はXXだから三色持つことは可能だが、オス猫はXYだからオスの三毛猫は生まれない!】…トカナントカ…。

                  そこでベッド(まだモモ肉上)の三匹に目を移しましたところ、
                  【一郎ちゃん】黒白のキジ猫と見せかけながら、鼻先が茶色…いちおうオス三毛猫。
                  【二郎ちゃん】黒茶のキジ猫と見せかけながらハート型の白毛をヘソ下に隠し持っていた!…いちおうオス三毛猫。
                  【三郎ちゃん】白地に茶黒キジと見せかけながら…いちおうオス三毛猫。
                  なんと、三匹そろって、黒・茶・白の三色を曲がりなりにも持ってるじゃないですか!

                  さらに検索を進めましたところ、
                  【三色の毛色を持つオス猫の誕生率は非常に低く、三万匹に一匹ほど】

                  さらに検索を進めましたところ、
                  【三毛猫は幸運の猫と言われている。中でもオスの三毛猫はその希少性により断トツの幸運猫とされている】
                  その一例として、
                  【オスの三毛猫を船に乗せると危険を伴う海でも安全な航海にしてくれる。そのため船乗りさんたちの間でとても重宝がられてきた】…とのエピソードも…。

                  これで謎が解けました。
                  「あんたが言いたかったのは『心配するな』ってことでしょ?『なんとかなる』ってことでしょ?『このこたちと安心して暮らしていきなさい』ってことでしょ?それが言いたかったんでしょ?(ウルウルウル…)」

                  それにしてもこのこたちのヤンチャ&ヘン猫ぶりときたら、実に、尋常ならぬものがありすぎます。
                  この猫エッセイも三百回を超えましたが、おかげをもちまして、ネタ切れの狄看朖瓩世韻蓮∪簑弌△覆気修Δ任后


                  ちびちゃんの帰省 Vol.11(通算Vol.302)〜マイ スウィートライフ ウィズ キャッツ〜

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                    「住宅事情が整うまでお願い!」「仕方ないわねえ」

                     

                    …と、そんないきさつで昨年四月、高齢猫(二十二歳)のちびちゃんが転がり込んできたわけですが、まあ…ハッキリ言って、たいへんな猫でした。

                     

                    たとえば、私がデスクにつくなりヒザに飛び乗って来るのですが、重いだけではありません。

                    「キーボードが、見えな〜〜い!」


                    しかしヒト年齢にして優に百歳を超えるご長寿さまです。ジッと我慢の私でした。


                    「そろそろ降りて」

                    「アギャ(イヤッ)」

                    …降りません…

                    どころか、脚を組んで凸凹ヒザにしても、落っこちません。必死にシガミ付いてくるんです。爛モチイイ場所大好き〞な猫の本質からはあまりにもズレた甘えっぷりでした。


                    「性格、変わったとやろか…」

                    そんな私からの爛瓠璽詁報〞に首をひねるママでした。と申しますのも、本来の性格はなんとチョ〜無愛想なヒトミシリさん。

                    ママ以外のヒトが近づこうもんなら姿を隠してしまうような猫だったのです。


                    「さすが長澤さん!」

                    と絶賛されながらも腑に落ちません。

                    ママの手のひらでミルクで命をつないだちびちゃんです。以来二十二年もの歳月を、寄り添って暮らしてきた家族なのです。


                    そんなちびちゃんがママを離れたら、どういう気持になるでしょう。


                    「コレってもしや、心理学で言うところの狢綵行為〞ってやつ?」

                    つまり、

                    「ママに甘えたい、私を離さないで!」

                    という強い欲求が、曲がり曲がって私に向いた…

                    「ナルホド〜!」

                    というわけで、

                    「ちびちゃん、ガンバろう!」

                    「アギャア〜」

                     

                    季節は移り、十二月になりました。
                    「今月はきっと、帰れるよ」
                    「アギャア〜!」
                    「も〜い〜くつ寝たら、帰れるよ〜♫」
                    「アギャア〜!」
                    この頃のちびちゃんはどうしたことか、
                    「ホントに二十二歳?」
                    と思うほどの若返りようだったのです。


                    そして十二月中旬、待ちに待った爐迎え〞の報せです。
                    ところがどっこい。
                    「長澤さんに、これ以上迷惑かけられんけん、大分の実家に頼んでみたとよ。そしたらチビちゃん、預かってくれるって。弟の嫁さんが、もの凄い動物好きやけん、安心して預けられるとよ」
                    …しばし絶句。そして怒った。
                    「ちびちゃんは、ママのところに帰るのを楽しみにしてたのよ!また別の所に預けるつもり?どれだけちびちゃんが傷つくか、わかってるの?」
                    「…どうしようもないと…二十三日にちびちゃんを迎えに行きます!」
                    いくら反対しようにも、もう、車の手配から何から何まで、全ての段取りが整っていたのです。

                     

                    「大分…行きたくないね」
                    「アギャア〜」
                    「ママの所に帰りたいね…」
                    「アギャア〜」

                     

                    そして、大分行きを目前にした夜でした。
                    「ママの準備が整うまでずっと私と暮らそうか?」
                    「アギャア〜」
                    「じゃこれからママに、そうメールするよ」
                    「…アギャ」

                     

                    ところがまさに、その直後でした。あらんことかちびちゃんの体に、マサカの異変が起きたのです。
                    そして、さらにあらんことか、ママへと急ぐタクシーの中、私のヒザにシガミ付いていたちびちゃんの命がポロリ…落っこちてしまったのです…(涙)

                     

                    でも、ちびちゃんをママの手に渡したとき不思議なことが起こりました。
                    「クッ」
                    ちびちゃんの体から、小さな音が洩れたのです。
                    とても小さな音でしたが、ママもそれは、聞き逃しませんでした。

                     

                    「待っててくれたんやね…」
                    そう言ってママが、泣きました。
                    「やっとママのとこに戻れたね…」
                    そう言って私は、笑い泣きしました


                    Dr.田原のおじゃまクリニック vol.11 (通刊vol.301)

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                      たとえばオデコの横ジワ 原因は…目。原因と対応を知りましょう!

                       

                      オデコの横ジワ 原因はなんと目

                       

                      G 先生んとこのビルって犒雖瓩龍瓩でしょ、怖くなかったですか?
                      田原 いいや、水と砂が流れ込んできたとばパッと見つけて、スグ通行止めして、後の対応も迅速やったろうが。早めに原因ば見極めたとがよかったよね。
                      G 現場の人たち、エラい!
                      田原 シワとかでも同んなじたい。
                      G シワも…穴ってことですか?
                      田原 対応がたい。オデコの横ジワやったらオデコばっか治してもダメ。おおもとの原因は目やけん、そっから先になおさないかんと。
                      G どういうことですか?
                      田原 眉ば上げて、目ばムリに開けようけん、シワになると。
                      G なるほど、気をつけよう。
                      田原 ばってん歳とってきたら気をつけてもおられんやろ。だんだんマブタが垂れてくるけん、視野の狭もなろうが。
                      G 危ない。
                      田原 やけん見えるごと眉も上げて、無理にパチッて開けよとするったい。
                      G ムリに開けなきゃいいんだ。
                      田原 ムリにでも開けな危なかろうが。運転やらしよう人は特に。
                      G 対応は…マブタのリフト?
                      田原 そげんたい。
                      G オデコのシワだけじゃなく、事故まで防ぐ?
                      田原 うん。
                      G マブタリフト、エラい!
                      田原 なんかんらし、何事にも原因はあるっちゃけん、きちんと見極めてきちっと対応したらよかと。更年期障やらも「すぐポッポする」とか「汗がドッと出る」とか「疲れやすい」とか「鬱病のごとなった」とか色んな症状があるっちゃけど、原因は女性ホルモンの減少やけんね、やっぱホルモン療法たい。いちいち対症療法(それぞれの症状を軽減する為の治療)やらしよってん、間尺合わん。

                       

                      ホッペにタコ焼き?

                       

                      G 対応の間違いってことですね…。
                      田原 そうたいね…去年は爐笋蠶召啓蟒儉瓩罵茲鵑靴磴辰真佑眤燭ったし。
                      G どんな?
                      田原 不自然な顔になっとうとが一見しただけで判るっちゃもん。
                      G 不自然な顔って?
                      田原 マブタのタルミとかカラスのアシアトが妙にむくんどった人、ゴルゴライン取るつもりやったら頬骨がタコ焼きのごとポコッと出とった人、アゴが太うなってシャクレとった人、横に広がって顔が扁平になっとった人、ブルドック顔になっとった人、シワの溝が土手のごと盛り上がって凸凹になっとった人…。
                      G 原因はヒアルロン酸の過剰注入?
                      田原 ヒアルロン酸だけやなかと。欲張って二重の幅ば広うしたら、かえって目が開いとらんごとなってねぶりかぶっとう(寝ている)ごとなっとったり。
                      G 原因は欲張りってこと?
                      田原 そげんたい。ボトックスでも「表情ジワが消えるけん」って表情ば作る筋肉のアッチコッチに打っとったり、「小顔になるけん」て、顔全体に打ってしまっとったり。
                      G なんと、ボトックスまで過剰注入。
                      田原 せめて軽い笑顔くらい作れんといかんとに、幽霊みたいにマッタク表情が出らんごとなって「なんとかしてください」て言うて来る。
                      G して、その対応は?
                      田原 「ボトックスは半年で元に戻るけんね、四ヶ月くらい待っとき」って言うてやる。

                       

                      「もうちょっと」でアバター顔に


                      田原 注入って意外と止まらんごとなるけんね。ヒアルロン酸やら「わからんように」て最初は遠慮がちにするっちゃけど、「前より良くなったウレシイ!」て思うやないか。そしたらだんだん欲が出てきて、「よかったけん鼻もちょっとしてください」て。鼻したらまた「凄く良くなったけん、もうちょっとしてください」て。それが積み重なってアバターになると。
                      G アバターって…映画の?
                      田原 額と鼻が一直線やろが。
                      G 前回はたしか…ビーナス鼻って。
                      田原 今の人は爛▲丱拭軸薛瓩童世Δ燭曚Δわかりやすかろ?
                      G はい、マイナーチェンジですね。
                      田原 アバター顔になって「やり過ぎました、もうちょっと自然な感じに」て言うて来る人も、多かったもんね…。

                       

                      せめて純粋なヒアルロン酸なら


                      G ヒアルロン酸なら取り出せますよね。
                      田原 それがたい。純粋ヒアルロン酸やったら綺麗に溶けるけんいいっちゃけど、色々混ざっとってワケワカランともあるとよ。
                      G それって海外手術でしょ?
                      田原 いや、日本でも危ないごた。「お試しキャンペーンやけん」て誘われて行ったら、「ボトックスが挙筋に入って目が開かんごとなった」、て来た人もおったし…。

                       

                      モト以上をとれ!


                      田原 ヒアルロン酸も必要最小限で使うとやったらすごくいいと。ボトックス打つとも必要最小限やったらよかと。
                      G そんなんじゃ、欲が出ちゃいそう…。
                      田原 足りんやったらオペたい。
                      G ていうか、始めからオペじゃないですか、希望を満たすなら。
                      田原 そうたいね…「遠回りしました」とか、「20年損しました」とかはよう言われる…やっぱ、せっかくお金払ってするとやったらモトとらなね。
                      G 取るならモト以上ですよ。だって…欲張り…ですもん。
                      田原 仕事やら人間関係やら自信つくけんね、爛皀醗幣絖瓩いΔ箸魯愁海砲△襪函


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