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GaRiYa Essay

野良猫の夢(ムー)Vol.10(通算Vol.301)〜マイ スウィートライフ ウィズ キャッツ〜

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    ちょっとした用事で、某鑑定士さんのサロンを訪れた時だった。
    「シルクちゃんファミリーの最後の一匹だったドタが…とうとう…死んでしまいました…(ウルッ)」
    すると彼女、
    「いや、黒い猫が見えますよ…白も少し混じってますね…シルクちゃんにご縁のある猫です…思い当たる猫がいるでしょ?」
    要するに狎犬泙貶僂錣雖瓩世函
    似ても似つかないが、野良猫の夢(ムー)が、とりあえず、浮かんだ。

    遡ること一年と八ヶ月前、私はこん
    な夢を見た。
    我が家のブロック塀の内側に白くてフワフワでボールのようなものが四つ。うち二つは野球ボールサイズで、あとの二つはピンポン玉サイズ。
    なにげにその四つを眺めていたら、
    「ミャ〜」
    フワフワのひとつが鳴いた。
    「あんたたちって、猫だったの?」
    途端、目が醒めた。

    同じ日、偶然にしては奇妙なことが起こった。夢に見たのと同じ場所、つまりブロック塀の内側から、
    「ミャ〜」
    …と、痩せた子猫が見え隠れするではないか。黒&白の柄だった。

    逃げまくられて捕まらない。
    「ごはんよ〜」
    仕方なく餌付けからスタートした。
    ほどなく梅雨に入り、子猫はそれっきり姿を消した。

    そうして半年ほど過ぎた頃である。帰宅してビックリ!私の寝室を占拠する見知らぬ猫…。
    猫が侵入するなら一階だ。カラスでもあるまいし二階は無理!
    「あんた、どうやって入ってきたの?」
    「……」
    …ま、いっか。

    ほどなく侵入ルートが判明した。なんと庭のイチョウの木だった。幹を垂直にかけ上がり枝先からバルコニーに飛翔するという、ハラハラドキドキの離れワザだ。

    しかし、どっかで見た黒&白柄…とか思っていたら、ブロック塀に居た子猫である。
    「あんた!戻って来たんだね!」
    「ニャ!」
    夢にかこつけ、猝粥淵燹次豊瓩般症佞韻拭

    以来猝喚瓩肋ー蟲い泙泙望紊り込んで来ては、ごはんを食べて寛いでいく。ところがけっして長居はしない。私の十倍は賢そうな眼を向け、
    「飼われるのなんかまっぴらゴメン」
    とでも言うように立ち去ってしまう。

    「今日ぐらい泊まっていきなよ。台風だよ、ほら雨だって降り出したじゃん!」
    ところがこの夜も猝喚瓩蓮△瓦呂鵑鮨べ終わるとバルコニーに出て、いつものようにしばらく様子をうかがっていたが、嵐の闇にダイブした。

    最近気がついたことがある。猫たちとの暮らしの中で、私が猫たちに教えたのはトイレマナーくらいだろう。
    逆に、猫たちから教えてもらったことはいっぱいある。
    私はまだ、学びたい。


    Dr.田原のおじゃまクリニック vol.10 (通刊vol.300)

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      シワ・タルミを気にされますが 凹み(へこみ)というのも あるんですよ。

       

      田原はリフト専門店

       

      G 最近よく田原先生の話題で盛り上がるんですよ。
      田原 なんてね。
      G 「退職したら田原先生のところに直行する」「私にも声かけて!」「顔より首のシワをどうにかしたい」…とか。
      田原 うちはもう爛螢侫叛賁臈広瓩討いΥ兇犬砲覆辰箸Δ韻鵑諭
      G リフト、そんなに多いんですか?
      田原 うん、リピートも多かし、あっちゃこっちゃから皆んなよう来てくれる。
      G あっちこっち?
      田原 さっきの人は埼玉やったね、けっこう関東が多いっちゃん。おかまさんあたりやと北海道からも来るし。
      G …シワトリ(鳥)も、南を目指す。

       

      凹みも極めればヒアルロン酸の出番


      田原 シワもやけど凹みもたい。
      G 凹み?
      田原 うん、凹みば気にする人も増えてきようけん。
      G そう言えば前号で「コメカミの凹みならヒアルロン酸…」とか、おっしゃってましたよね。
      田原 コメカミだけやないと、歳とってくると顔全体アチコチ凹んでくると。
      G うそ。
      田原 うそなもんかい。あかちゃんって凹みがぜんぜん無いやんか。それがだんだん凹凸ができて大人の顔になるとよ。
      G 老け顔は凹凸にあり?
      田原 そうたい。目が凹んだりホッペが凹んだり口元が凹んだり。
      G シワシワの皮膚が骨に貼り付いた感じになって…ガイコツみたいな?
      田原 おっガイコツ言うたら判りやすかね。骨っぽくなるけんね。
      G それって究極の老け顔って言うか…シワどころじゃないですよ。
      田原 やけんシワ・タルミとおんなじくらい気になりだすったい。痩せこけてタルンどったら最悪やろう。
      G マジ最悪…何とかしてください。

       

      瞼の凹みにはヒアルロン酸はちょっと…

       

      田原 やけん、ここからがヒアルロン酸の出番たい。法令線のごと爛織襯澆任任た凹み瓩笋覆て猖榲の凹み瓩笋韻鵑諭
      G 本当の凹みなら…ヒアルロン酸でOK?
      田原 うんOK。ヒアルロン酸主体のフィラー(皮膚充填剤)ば使うったい。おデコの凹みやろ、コメカミや鼻の凹みやろ、ゴルゴラインや頬の凹みやろ、それにアゴの凹みとか…あと、薄くシワシワになった耳たぶとか。
      G 瞼の凹みが抜けてません?最近「野際陽子さんに似てますね」って言われて気になってるんですけど。
      田原 おっ、若い頃言われとったら嬉しかったろうね。
      G …老け役の大御所ですからね。
      田原 ま、ハッキリ言うて上瞼の凹みはヒアルロン酸やと難しいよ。
      G なんでですか?
      田原 目はもともと水分が溜まりやすいとこやろが。そこにヒアルロン酸やら注入したら寝起きの腫れ瞼がスゴイことになりやすいったい。
      G 怖ッ!
      田原 ヒアルロン酸には水分ば集める性質のあるけんね。
      G やだっ…「エイドリア〜ン」って叫んでるロッキーの目が…浮かんできた。
      田原 やけん 凹んどっても 注入する必要はないと。それ以下の量で充分たい。
      ヒアルロン酸注入は簡単なごたけど、場所によって水を集める量が違うけん注入加減が意外と難しいと。充分な経験と解剖の知識が必要やもんね。
      G 瞼にヒアルロン酸が使いづらいとなると…やっぱ手術がベター?
      田原 ベター。上瞼の凹み自体が特殊やけんね。眼窩脂肪が目ん玉の奥に落ち込むとが主因で起きるったい。やけん落ち込んどう脂肪を本来の位置に戻してやるとよ、そしたら凹まんごとなる。
      G 要するに、上瞼の若返り手術ってことですよね。それって「二重の手術に似てる」っておっしゃってませんでした?
      田原 似とうけど、余った皮膚ば切り取って、ついでに挙筋も強くしてやるけん目が開けやすうなるったい。何しろ上瞼の凹みが強い人ほど「瞼が重うて開けづらい」って言いんしゃっちゃん。
      G 一石二鳥どころか、三鳥も四鳥も!

       

      唇がストッパー


      田原 あと唇があったね。唇は凹むわけやないっちゃけど薄うなると。そしたら鼻の下が長ごう見えるごとなる。
      G イヤです。
      田原 なら上唇にヒアルロン酸ば注入してふっくらしてやるったい。ストッパーのごとなるけん、長ごうは見えん。
      G 石川さとみの鼻下は短い…唇のせいだったのですか?
      田原 そういうこと。あと手の甲の凹み。えらい気にする人の多かけん。
      G 手って、凹むんですか?
      田原 凹むと。血管が浮き出してシワシワになっとったら凹んどうってこと。
      G インジェクター(超極細針の特殊なヒアルロン酸注入器)でしたよね。
      田原 そう。あと胸…乳輪の上側が凹んで垂れるやろ。これもフィラーでなおす。

       

      早いが勝ち


      G この牘み情報瓩砲弔い討蓮仲間たちにもしっかり伝えておきます!
      田原 ならついでに言っとって。「先に目標持つとはよかばってん、早いほうがいいとぜ」って。 超えたら早いにこしたことないと。「いつまでも歳とらんね」って言われるうちがよかと。「チョコっとでも全然違うし、値段も思っとうより高こないよ」て。


      Dr.田原のおじゃまクリニック vol.9

      0

        ヒアルロン酸の過剰注入が招く 不自然なビーナス鼻、大顔etc. …ご用心ください!

         

        自然を求めてやり直し

        G 過ごしやすくなりましたね。「今年も、生きのびたぁ」っていう気分です。
        田原 酷暑やったもんねえ。
        G 空は澄み、樹々は色づき…。
        田原 よかよねえ自然は。最近こっちもなんか自然志向になってきようし。
        G 海派ですか、山派ですか? 
        田原 手術の志向たい。「自然な感じに戻したい」て言うて来る人が、えらい多なったとよ。
        G まさか!…不自然な手術しちゃってたんですか?しかも…大勢に?
        田原 なんがね、俺がそげな手術やらするもんかい。
        G あ、「埋没法の二重がとれたから、やり直しは切開法で」ってやつ?
        田原 そげなレベルやないと。目やったら【並行型の二重】で【目頭切開】までしとうような。
        G 切開法のやり直しですか?
        田原 そうたい、眉間もえらい狭もなっとったりして、日本人の顔やないっちゃもん。
        G 西洋人っぽい?
        田原 ぽい。白人の目がそげんやろが。日本人の二重は【蒙古ひだ(目頭を被う上まぶた)】から末広がりになっとうし、眉間も広いし。
        G でも、ワタシ的には眉間は狭いほうが好きっていうか。
        田原 ばってん老けて見られやすいと。日本人がヨーロッパやら行ったら、四十歳でも「二十歳?」て言われるやんか。

         

        切開法だってやり直せるんです

         

        G 切開法のやり直しってどうなんですか?そもそも埋没法が好まれてきた理由は「やり直しが簡単だから」で、切開法はその逆で。
        田原 そげんたい。「切開法はやり直しができないと思ってました」って言う人がほんに多かと。ばってん埋没法であれ切開法であれ、自然に凹んだ凹みであれ、ピシャッとやり直しようもんね。
        G 消滅した蒙古ひだは?
        田原 そっちもたい。目頭に自然にかぶっとう感じにやり直しよう。
        G しかし、米粒みたいなとこ相手にようやりますね。
        田原 しちゃらないかんやろ。ちょっとは蒙古ひだのあったほうが若こ見えるっちゃけん。

         

        ビーナス鼻は日本人には似合いません

         

        田原 問題はビーナス鼻たい。
        G ビーナス鼻?
        田原 ミロのビーナス。注入のし過ぎで眉間が太うなって、デコから鼻が一直線。日本人の顔には絶対似合わん!
        G 注入のし過ぎって…ヒアルロン酸?
        田原 うん。「自然な感じに戻したい」て、よう来よんしゃあけん。
        G ビーナス鼻と言えば…経歴詐称とかでメディアを騒がせていたニュース番組のコメンテイターさんのお鼻が…。
        田原 あの人は男やけんアポロ鼻。
        G ハーフの設定でしたから…むしろ、自然だったのですね…。

         

        エステ感覚だからって入れ過ぎ注意!

         

        田原 そもそもヒアルロン酸で鼻ば高こしよいうとが間違っとうと。鼻根部にちょこっと入れる程度なら俺も薦めるけど、それ以上は絶対、いかん!
        G でも、エステ感覚で気軽にできるみたいな良さがあるから、ついつい…。
        田原 鼻は、肉ば太らせて高こするもんやないと!骨があるけん高いと!自然なかっこ良さを求めるとやったら、インプラント(人工骨の挿入)!
        G ヒアルロン酸ではムリ?
        田原 絶対にまるく広がらんで、鼻筋だけスッと通せるごた注入法やったらよか。
        G それってどんな注入法ですか?
        田原 インジェクター(特殊な極細注入器具) なら出来るやろ。ばってんそれも加減たい。
        G 要は「加減を知る!」…ですね。
        田原 アゴのやり直しで来る人も多かよ、「尖らそ思たけど太なったけん」て。
        G アゴにヒアルロン酸?
        田原 入れるとはよかと、顔全体に注入しよう時代やけんね。ただし、入れ過ぎるとはいかん!腫れぼったい顔になるけん。
        G そう言えば「トムクルーズの顔が膨らんでる」って話題になってましたね…入れ過ぎたのかなぁ?

         

        注入したヒアルロン酸取り出せますよ!

         

        田原 ヒアルロン酸注入で注意せないかんとがもうひとつあった。
        G 何でしょう?
        田原 「凹みの原因ば知る!」。こめかみとか自然に凹んどうとはよかっちゃけど、タルミが原因やったら用心せないかん。
        G タルミが原因の凹みと言えば…法令線、ゴルゴライン、マリオネットライン…。
        田原 それと、目の下のシワ。
        G つまり、若返り目的の注入?
        田原 うん。手の若返りとかやったらヒアルロン酸やけど、リフトで出来るとこはやっぱリフトやね。
        G でも、ヒアルロン酸を取り出すのって、それこそ至難のワザでしょ?
        田原 いや、純粋なヒアルロン酸やったら大丈夫。●●●ダーゼば注入して溶かせるごとなったけん。
        G ホッ…やり直せるんですね!

         

        自然が一番


        田原 リフト言うても大げさに考えんでもよかとよ。部分的にチョコチョコする人も増えとっちゃけん。
        G 「チョコ・リフト」…そんなふうに言うと、気軽な感じですよ。
        田原 ミニリフトいう名前があるっちゃけど…ま、なんからなし、不自然な整形はしなさんなて。やっぱ日本人は日本人らしい顔がベストやけん。


        ご長寿猫さんが ワケあり居候 しておりまして Vol.9(通算Vol.300)〜マイ スウィートライフ ウィズ キャッツ〜

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          「相談があるっちゃけど…」
          友人からのSOSだった。
          「うちの猫が大声で鳴くごとなったと。病院に連れて行ったら『認知症やろ』って。もう二十二歳やもんねえ…」
          問題はその後だ。
          鳴き声で猫を飼っていることがバレて、
          「このままやったら出ていかないかんごとなると…」

          彼女が長年暮らすUR(公団住宅のことです)は未だにペット飼育禁止という、いわゆる犬猫被差別区域。
          訪れてみるとナルホド、掲示板やエレベーターには、彼女を追いつめてきた貼り紙が「コレデモか!」の勢いで貼られていた。

          「誰か、ちびちゃん預かってくれる人知らんかいな?見つからんかったら安楽死させないかんかいな…私も死ぬ…」
          安楽死とは殺処分の同意語であって、たとえ認知症でもそんなのは、ナイ!
          要するに彼女の精神は、あらぬことを口走るまでに弱りきっていた…とまあソンなコンなの成り行きにより、ちびちゃんが我が家に転がり込んで来た。

          「ちびちゃ〜ん、よろしく〜」
          「アギャ〜!アギャ〜!アギャ〜!アギャ〜!」
          二十二年も暮らしていたママのお家からいきなり連れ出されてしまったのだから、私はいわば誘拐犯。
          「あんた、ちゃんと、解ってるじゃん!」
          「アギャ〜!アギャ〜!」
          ボケてないことはこれにて判明。吠えられてもあたりまえのシチュエーションだったのだ。
          「気持ち、わかるよ!」
          「アギャ〜!アギャ〜!アギャ〜!」
          「わかる!わかる!わかる!」
          「アギャ〜!アギャ〜!アギャ〜!」
          私たちはしばらく、吠え合った。

          こうして付き合ううちに判った。ちびちゃんは確かによく吠えてくれるが、そこには必ず理由があった…不満や要求だ。
          ヒト年齢にしたら優に百歳超えである。
          「生き抜いただけでエラい!」
          というわけで、この歳になれば猫もヒトも(我が母も)遠慮してるヒマこそモッタイナイ。力いっぱい自己主張するわけだ。

          そんなふうに理解すると付き合いやすくなった。たとえばお皿の前で、
          「ウギャ〜!」
          「ごめ〜ん、急ぎま〜す」
          たとえばトイレの前で
          「ウギャ〜!」
          「ごめ〜ん、掃除するの忘れてた!」

          そうするうちに、距離がどんどん縮まっていった。それでも、
          「ちびちゃん、一緒に寝ようか〜」
          「……」
          その時ばかりは、隠れるようにして部屋の隅に居るちびちゃんだった。

          我が家に来て二ヶ月、ちびちゃんが二泊三日の里帰りをした。そうしてママにおもいっきり甘えて、戻った夜のことだった。
          なんとちびちゃんが、私のベッドに居た!
          何かが、ちびちゃんの中で、変わったようだった…。
          しかし、それからのチビちゃんの自己主張は、さらに激しいものとなった。

          「私の枕でしょ、降りて!」
          「アギャ〜!」
          断固として降りない。枕無しでは眠れないんだと叫ぶ。
          「じゃ、半分こづつね」
          と半分だけ頭を載せると、グイグイ頭を押し付けてきて突き落としにかかる。

          ご長寿パワーはやっぱ…凄い。


          Dr.田原のおじゃまクリニック vol.8

          0

            フェイスリフトは「私、もう一回頑張る!」のきっかけです。
             

            大病の後にリフト?

             

            田原 猛暑やねえ。
            G はい、すでにバテバテです。
            田原 そらいかん、カラダこわさんごとせな。
            G こわすと言えば…ちょっと、興味深いことがあったんですけど…。
            田原 どげな?
            G 友人と、バッタリ会いまして。
            田原 ほう? 
            G 彼女…癌だったんです…術後の転移も無いってことで安心はしてたんですけど…。
            田原 心配やったっちゃろ?
            G 心配でした。
            田原 それで?
            G なんと、「こんにちわっ!」って、彼女のほうから声をかけられるまで気がつかなかった。
            田原 そげん変わっとったと?
            G 変わってました。
            田原 やっぱ衰えるもんね大病やらしとったら。
            G それが逆だったんです!若返ってたんです!しかもプリップリ。
            田原 よかったねえ!
            G はい、いかにも病人って感じでしたから、びっくりするやら嬉しいやら。
            田原 元気になりんしゃったっちゃねえ。
            G はい、美と健康は同源ですからね。「よかったねよかったね」って人目もはばからず祝福しまくったんです…が…。
            田原 …が?
            G 本題はここからです、先生びっくりしないでくださいよ。
            田原 うん。
            G 「実は、田原先生にリフトしてもらったと」って…カミングアウト…。
            田原 やっぱ。
            G びっくりしないんですか?
            田原 多かっちゃもん。
            G 多い?
            田原 うん多かと。
            G 回復後のリフトが?
            田原 うん。

             

            人生は長い 勝負はそこから!

             

            田原 大病しとった人もやけど、何か不幸があって「ずっと落ち込んどった」ていう人もよう来んしゃあね。
            G 落ち込んでた人が?
            田原 そげな時期は誰にだっちあろうが。七難八苦は人生のつきもんやけん。
            G 七難…。
            田原 火難、水難、風難、刀杖難、悪鬼難、枷鎖難、怨賊難。
            G 八苦…。
            田原 生老病死の根本四苦やろ、愛するもんとの別れの苦、好かん人ともつき合わないかん苦、欲しいもんが得られん苦、「痛か」やら「熱か」やらいう五感の苦…。
            G 人生タイヘン…。
            田原 たいへんたい。ばってん乗り越えないかんと!落ち込むとはよかばってん、長引かせんごとせな。
            G 長引くとダメ?
            田原 ダメ!長びくけんやつれると。
            G そうですね、やつれた顔を見て、また、ドボ〜ン…追い打ちです。
            田原 勝負はそこからたい。人生は長いっちゃけんね、「このままやったらダメ!」って思うか思わんかやろ。リフトは「もう一回頑張ろう!」て思うた人のきっかけたい。
            G 「もう一回頑張ろう」って彼女も思ったんですよ。「そしたら田原先生のことを思い出した」って
            田原 嬉しかねえ…思い出してくれたったいねえ…。

             

            もう一回頑張ろう!のきっかけです

             

            G 気持ちいいだろな、シワやタルミと一緒に、辛かった歳月をポイッ。
            田原 顔が若こなったらサッチ気持ちも若こなるけんね。気持ちが若こなるけん踏ん切りがつくと。
            G そう、問題は気持ちなんです!
            田原 リフトは別人のごと変わる手術やないけん、周りも気付かんし。
            G でしょ?本人が言わなきゃ私もぜったい気が付きませんでした。
            田原 若こなった言うても10年前20年前に見慣れとった顔に戻るだけやけんね。「離婚してよかったね」「元気になってよかったね」てしか思われんったい。
            G そのとおりでした。
            田原 いっちょん違和感なかったろ?
            G なかったです。
            田原 離婚したとなら結婚前の顔に戻る。大病したとなら大病する前の顔に戻る。そげんなる前の顔に戻って、バリバリ元気になる!

             

            若い人のリフトブーム 目的はなんと小顔

             

            田原 リフト言うたら最近、若い人のリフトも増えようとよ。
            G 早期発見・早期治療?
            田原 いや二十代やけん。
            G 早すぎ。
            田原 若返り目的やないけん。
            G ナニ目的?
            田原 小顔たい。
            G リフトで小顔?
            田原 鏡の前で顔に手ばあててスッと引き上げてんしゃい、どげんなるね?
            G …ホッペスッキリ、アゴスッキリ。
            田原 やろ?肌も綺麗になるやろ?
            G なりますねえ!
            田原 そこに若い人が目つけたと。

             

            より良い人生を!


            G それにしても、リフトってつくづく深いですよね。
            田原 深いったい。再出発の手助けばするっちゃけんね、「より良い人生ば過ごして欲しい」て、あらためて思いようと。
            G フェイスリフトはライフリフト…先生、ヤリガイありますね!
            田原 ものすごヤリガイたい。人生賭けて来てくれるっちゃけん、えらい気合いの入るとよ。俺がいつまでもやめられんとはソコたい。


             

             

            ■ 読者のみなさまへ 


            田原先生に直接聞いてみたいことって、たくさんあるのではないでしょうか。
            「質問のあるとなら、気軽に電話しんしゃい!」との先生からのメッセージです。

            tel.092-472-5775
            福岡市博多区博多駅前3-16-13(※木曜休診)
            http://tahara.t-side.com/clinic/


            一生懸命食べて生きてます Vol.8(通算Vol.299)〜マイ スウィートライフ ウィズ キャッツ〜

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              「シルクちゃ〜ん…サンちゃ〜ん…ジュニア〜…ドタ〜…会いたいよ〜…」
              シルクちゃんファミリーの最後のヒトリであるドタが旅立ってからというもの、暇さえあれば虚空に語りかけている。

              それはそれとして、生きている猫たちとの付き合いも、それはそれなりに忙しい。
              野良たちはワガモノ顔で出入りするし、ワケあり猫のチビちゃんは二十一歳(ヒト年齢、百四歳)にもなって転がり込むし、とっくに死んでるはずのナンシーちゃんはウルサイくらい元気だし…
              (※復活4号にて話し済み。苦しい治療経験がトラウマとなり、長年私を遠ざけてきた猫だ。久しぶりにカワイくニジリ寄って来たかと思えば、末期を彷彿とさせる様相である。「アンタが大嫌いな病院には絶対に連れていかない。安らかに逝きなさい!」と延命治療を放り投げ、余命は一〜二ヶ月と思い込んでいた)…

              要するに、衰弱していく様子は見るに忍びず、自己満足で病院に運び込んだ、というわけだ。すると、
              「糖尿病ですね」
              「なあんだ、糖尿病だったのですか!」

              糖尿病と言ったら生活習慣病の王様じゃないか!
              アノ人も糖尿病コノ人も糖尿病…でも元気そうじゃないか!

              …と安心したのは束の間だった。
              「インシュリン注射を毎朝打っていただきます」
              「え…毎朝通院ですか?」
              ドン引いた。
              「いえ、ご自宅で、ご自分で注射していただきます」
              「…自分で…?」
              「できますよね?」
              「………」
              「打ち方はですね、背中の皮膚をこう持ち上げてですね、根元を刺してくださいね」
              「………」
              …と、インシュリン液&大量の注射器(使い捨て)を持たされはしたが、猫爪 注射針である。どう転んでも、私の勝ち目はなさそうだった。

              恐怖の朝が来た。
              「皮をつまんで引っぱってブスッ…皮をつまんで引っぱってブスッ…」
              注入までのシュミレーションを繰り返した。
              そして、ごはん時を狙って背後を襲った。
              ブスッ!
              ……なんと振り向きもしない。それほど朝ごはんに夢中だった…。

              旺盛な食欲は糖尿病の末期症状らしい。指示された療養食では、
              「ギャア〜ギャア〜!(不味い!ウマいもん食わせろ!)」
              指示された量では、
              「ギャ〜(足りん!餓死する!)」
              いくら食べても満足しない。
              「食べさせる 食べさせない…」
              悩みまくり倒した結果、食べたいものを食べたいだけ食べさせている。

              水器もバケツに変わった。大量に飲んで大量に出す。しかし猫特有のコマッタ尿臭はマッタク無い。
              栄養も水も、ナンシーちゃんのカラダを素通りしてしまう。

              「美味いもんいくら食べても太らんねえ」
              「ニャッ!」
              「いくら飲んでもむくまんねえ」
              「ニャッ!」
              「なんだか羨ましいんですけど」
              「ニャッ!」

              ナンシーちゃんの命が頑張っている。とにかく…頑張っている。


              そして最後… 仏さまと 出会いました Vol.7(通算Vol.298)〜マイ スウィートライフ ウィズ キャッツ〜

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                シルクちゃんファミリーとの28年に渡る日々が、先日ついに幕を閉じた。
                28年も付き合えば、ヒトであれ猫であれイロイロなことがあるものだが、このこたちと共有したイロイロこそ、実にエキサイティングなものだった。
                なにしろ一緒にいる…たったそれだけのことでどうしてあれほど、笑ったり泣いたり心配したり安心したり、そして感動したりができたのだろう…。

                シルクちゃんの〈投身自殺未遂事件〉などは、たぶんマイエキサイティング体験のトップテン入りだ…。

                「あらっシルクちゃんはどこ?」
                と思っていたら、
                「コラ〜〜〜ッ!」と、表が騒がしい。
                なんと、棒を振りかざした女性から、愛猫シルクちゃんが追いかけ回されていた。
                彼女の部屋のドア前で、ウンコをする猫(※野良ちゃんの出入り可能なマンション構造。置糞にはたぶん理由あり)がいたらしく、たまたま歩いていたシルクちゃんが、その濡れ衣を着せられたのだった。

                なんとか女性にはお引きとり願ったものの、極めつけのタイヘンはその後に来た。
                ソバのコンクリート塀からシルクちゃんが、ジャンプしたのだ。

                かろうじて腰を掴んだものの宙ぶらりん状態。地上30mほどの高所である、見下ろすだけでクラクラした。
                ところがシルクちゃんときたら、
                「アギャ〜(手を放せ!僕はもう死ぬ!)」
                ってブンブン身体をよじるわ、バンバン外壁を蹴り上げるわ。
                「ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメエ〜ッ!」
                持ったアングルも悪すぎた。引き上げようにも力がぜんぜん入らない。
                「ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメエ〜ッ!(超絶叫)」
                限界は遥か遠くに越えながらも、愛と涙と火事場のクソヂカラで…引き上げた。

                「辛かったね!気持ち、わかるよ…」
                私も泣いたが、シルクちゃんは、もっと泣いていた。
                猫たちがいかにデリケートな心を持つものかは、この一件で思い知ることとなった。

                シルクちゃんが私にピタリ寄り添うようになったのは、たぶんこの事件からだ。
                どこに行くにもくっついてきた。お風呂にもトイレにもくっついてきた。
                旅先のホテルでは、
                「あ…なんか…胸に…乗ってきた…」
                つまり霊に乗られたという初心霊体験だが、感想としては、
                「べつに〜」
                …むべなるかな、乗り方といいサイズといい重みといい、寸部違わぬシルクちゃんモード。
                「どうやってソウルまで来たの?」
                「ナ〜」
                いわゆる、生き霊ってやつ?

                時は流れ、死期を察したシルクちゃんは、あわててモズクちゃんと子づくりをして、出産を見届けるや発病して、そして、あわてて旅立っていった。
                サンちゃん、ジュニア、ドタ…まさに命のバトンだ。おかげでまた、泣いたり、笑ったり、心配したり、安心したり…と、エキサイティングな日常が戻ってきた。

                そしてまた、時は流れた。ジュニアは十五歳で逝き、サンちゃんは十六歳で逝った。そしてドタは十八歳と三ヶ月…ほんの最近まで、くっつきまくってくれた。

                葬儀は糸島の動愛園だった。たいへん評判の高い霊園ながら、地理的な事情から利用することは無かったのだが、その日のなりゆきで、導かれるようにしてたどり着いた。
                そして拾骨…何度経験してもサイテーな作業だ。
                ところが…これは霊園自体の持つ技量だろうが〈喉仏〉と称される第一頸椎を前に、トリハダが立った。


                小さな骨のカケラごときが、国宝仏にすら感じたことのない仏心を放っていた。

                シルクちゃんファミリーが、最後にくれた感動だった。


                Dr.田原のおじゃまクリニック vol.7

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                  男安心してください!田原は不滅ですよ。
                  次世代へと技術、伝承中です。


                  まずは息子帰省のご報告
                   

                  G そろそろ夏ですね。
                  田原 …アこれ、いつ出るとやったかいな?。
                  G 5月下旬ですが。
                  田原 …なら…そろそろ話してもよかろうかね…。
                  G え、なんかあるんですか?
                  田原 あるったい…いつ話そうかて…思いよったっちゃっちゃけど…。
                  G も〜サッサとお話しください!
                  田原 息子が帰って来ると、隼(ジュン)って言うっちゃけど。
                  G あ、帰省されるんですか、よかったですねえ。
                  田原 帰省だけやないと、一緒にやると。
                  G 一緒に?何を?
                  田原 うちに入ると。
                  G …ウチ…このクリニックに
                  田原 うん。

                   

                  傷の綺麗さに感動!


                  G 息子さんの勤務先って…たしか大学病院?
                  田原 うん。
                  G ドコ大でしたっけ?
                  田原 熊大(注:震災前の取材です)。
                  G ドコ科でしたっけ?
                  田原 整形外科、十年以上おったもんね。
                  G 即戦力じゃないですか!整形外科って美容外科と通じるとこあるし。
                  田原 そげんたい。整形外科も美容外科も基本は一緒。切って縫う!
                  G でも大学病院って救命優先だから、綺麗は二の次でしょ?
                  田原 そげんたい。交通事故やら骨の修復がメインやけん「表面の傷やらたいしたことない」て、ササッて縫う医者が多かもんね。ばってん隼はバリバリやったけんね。「田原先生の傷は綺麗」ってそうとう有名やったとよ。
                  G DNAですかね、やっぱ。
                  田原 いや、俺がしっかり教え込んだと。「傷はなるべく綺麗に仕上げろ!」て。「時間はかかっても丁寧に縫うちゃらないかん!」て。「特に若い女の人とかは、ぜったい綺麗に縫うちゃらないかん!」て。やけん基本的な手技はバッチリ出来とう。
                  G ラッキーでしたね患者さんは!
                  田原 俺もそげん思う。
                  G でもそれって、検証したことあるんですか?
                  田原 ウン…見事やった…。
                  G どんなふうに?
                  田原 たとえば。足の親指の付け根に太か腫瘍のできとった患者さんがおったったい。それば切除したとばたまたま見たっちゃけどね、皮膚は伸びにくいし丸うなっとう場所やけん、縫おう思ても単純には縫えんとよ。ばってん隼はそこに【Zの字形成術(※皮膚を大きく切り取る時など、傷を目立たなくするために行われる、非常に難易度の高い縫合術)】ばしとったと。
                  G 要するにヒキツレになっても絶対文句言えないような部位の傷痕が、そうじゃなかったと?
                  田原 うん…ものすご綺麗やったと。親の俺が言うとも何やけど…感動した。
                  G そうですね…技術はもちろんですが、患者さんの気持ちにそこまで寄り添える医者になっていたなんて…(ウルッ)
                  田原 そげんたい…(ウルッ)

                   

                  秘技、伝授します。


                  G じゃっ、リフト手術とかなら早々におまかせできるんじゃないですか?
                  田原 リフトもやけど、二重もすぐさせられるやろ。うちに来る患者さんはやっぱ切開法希望やし、「二重にしたばってん傷が気になるけん、傷のとこだけやり直したい」て言うて来る人もかなりおるし。
                  G 独自開発した秘技とかも、どんどん伝授しなくちゃですね。
                  田原 うん、俺一代で無くすとは勿体ないごた技がいっぱいあるけんね。やっぱ受け継いでいって欲しいと。リフトひとつとっても細部まで言うたらイロイロあるし、肌質も知らないかんし…。
                  G 肌質って…何か?
                  田原 うん。傷の残り方が違うと。人種によっても年齢によってもえらい違うと。
                  G どう違うんですか?
                  田原 若い頃に海外ば周っとって判ったっちゃけどね、白人の傷は目立たんとよ。鼻の手術やら「わざわざ内側から切らんで真ん中からスパスパ切ってもよかっちゃない?」て思うたくらいたい。
                  G では、黒人の傷は?
                  田原 目立ちやすいと。
                  G どうしてですか?
                  田原 色素たい。傷周辺は色素が無かと。
                  G …マイケルも大変だったのね…そうだ、術中に与えてきた感覚なんかもちゃんと引き継ぎリストに入れといてくださいよ。「ラクだった〜っ」って言わせるクリニックであり続けて欲しいから。
                  田原 それも何とかなろ。
                  G で、隼先生のキャラは?
                  田原 俺より、ちょっと真面目かいな。
                  G ルックスは?
                  田原 長身、小顔、カッコいい。
                  G キャ…そのへんはそのままで。

                   

                  …ですが、まだまだ現役、まだまだ頑張ります!

                   

                  G 今回の情報で、安心される方は多いでしょうね。
                  田原 うん、東京からやら大阪からやら遠いとに、まだ俺ば頼って来てくれようもんね。「先生!長生きしてください!私、死ぬまで来ますから!」って、俺より十も二十も歳上のくせして言うっちゃけん。
                  G 若い方でも「いつかシワが出来たら田原先生にリフトしてもらおう」って思ってる方、けっこうおられますよ。
                  田原 「いつか」やら言わんで、早めに来でくれてもよかっちゃけどね。
                  G 弛む直前ですね、アラフォーとか?
                  田原 ま、個人差はあろうばってん。
                  G 芸能人とかは多いですよね、加齢を先送りするし、そう変わらないから、リフト手術にも気付かれないし。
                  田原 そげんたい。
                  G とにかく、よかったですね。これで安心してリタイアできますよね。
                  田原 なんがね!引退やらするもんかい。俺こそ、これからたい!

                   

                  ■ 読者のみなさまへ 


                  田原先生に直接聞いてみたいことって、たくさんあるのではないでしょうか。
                  「質問のあるとなら、気軽に電話しんしゃい!」との先生からのメッセージです。

                  tel.092-472-5775
                  福岡市博多区博多駅前3-16-13(※木曜休診)
                  http://tahara.t-side.com/clinic/


                  ドタ!ドタ!ドタ〜〜〜〜!  Vol.6(通算Vol.297)〜マイ スウィートライフ ウィズ キャッツ〜

                  0
                    一月十七日(日)
                    「アオ〜!アオ〜!」
                    「どうしたのドタ!?」
                    ただならぬ声だった。

                    駆け寄った私に顔を向けると、ヨロっと立ち上がり、崩れた。
                    「ドタ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」

                    抱きかかえて、夜の動物病院に駆け込んだ。
                    わずかな問診とエコー検査。その結果つけられた病名は【心筋症】。

                    「どうして?」
                    …困惑しながら、
                    「そうだよね、しかたないよね」
                    …納得してしまう自分もいた。

                    ヒト年齢なら九十歳。トシ相応のものがトシ相応に訪れたということだろう。
                    うかつにも、フサフサな毛とキラキラな瞳とピンクの肉球に、すっかり騙されていたということか。

                    「お薬きちんと飲んでたら大丈夫なんだって。だからきちんと飲もうね!」
                    ドタを励ましながら自分を励ましていた。ドタの居ない自分など、考えたくもなかった。

                    そして同じ夜…
                    「ドタ、おやすみ」
                    ところが
                    「アオ〜!」
                    うめき声で返してきた。
                    「痛いの?」
                    「アオ〜!アオ〜!」
                    怖いよ、怖いよと訴える。
                    「だいじょうぶだよ、だいじょうぶだよ、だいじょうぶだよ、だいじょうぶだよ…」
                    「アオ〜!アオ〜!」
                    「だいじょうぶだよ、だいじょうぶだよ、だいじょうぶだよ、だいじょうぶだよ…」

                    …ついに明け方、大きな発作がドタを襲った。
                    「アオ〜!アオ〜!アオ〜!アオ〜!アオ〜!アオ〜!」
                    「ドタ!ドタ!ドタ!ドタ!ドタ!ドタ!ドタ!ドタ!ドタ!」
                    名前を連呼した。それ以外、してあげられることがなかった。
                    やがてドタは力尽きて、のけぞった姿で硬直した。

                    「ドタ!ドタ!ドタ!ドタ!ドタ!ドタ!ドタ!ドタ!ドタ!ドタ!ドタ!ドタ!ドタ…ドタ…ドタ…!ドタ!ドタ!ドタ…ドタ…ドタ!ドタ!ドタ!ドタ!ドタ!ドタ!ドタ!ドタ!ドタ!ドタ!ドタ!ドタ!ドタ!ドタ…ドタ…ドタ…」

                    …どれほど時が経ったろう。
                    「ニャ」
                    「…ドタ?」
                    「…ニャ」
                    「ドタ〜〜〜〜〜〜!」
                    なんと、生きていた!…ていうか、あんまりシツコク呼ばれるもんだから、お花畑の途中で気が変わって、戻ってきたのかナ…とか思ったりして。

                    それからのドタは食欲モリモリで、コッソリ混ぜる薬も難なくペロリ。
                    薬が効き始めたのだろうと、すっかり安心していたのだが…。

                    二月五日(金)
                    帰宅した私を待っていたのは、硬直したドタだった。
                    病院に駆け込むと、今度は〈てんかん〉と診断された。脳にまで異常発生ということか…そのための薬がプラスされた。

                    二月六日(土)
                    ドタは夕刻までコンコンと眠ると、脚どりをフラつかせながらも、真っ直ぐフード皿に突進した。そしてビックリするほど食べてくれたものだから、
                    「きっと元気になる!」
                    うかつにも私は、また、そう信じた。
                    この病気の特色に〈過食〉があるとは、後に知ったことだ。

                    二月九日(火)
                    この日は、二年前に他界したサンちゃん
                    (ドタのきょうだい)の命日だった。
                    「ドタ、おはよう」
                    「……………」
                    「ドタ?」
                    「……………」
                    「ドタ!」
                    「……………」
                    「ドタ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」

                    全ての苦しみから解放されたような、とても安らかな眠りだった。
                    小さな肩に頬をのせると、微弱な心臓のリズムと柔らかな温もりが伝ってきた。
                    私は仕事を放り投げて、片時も離れず寄り添っていた。

                    二月十日(水)朝、長澤ドタ…永眠。
                         


                     

                    Dr.田原のおじゃまクリニック vol.6

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                      男性型脱毛症(AGA)が急増していますが諦めないでください。

                      AGAの急増

                      G 春ですね…私、新芽を見るとワクワクするんですよ。
                      田原 俺もたい。あげんハゲとったとにまた生えてくるっちゃけんね…ま、生えてくるけんよかっちゃけど。
                      G 話が…見えない…。
                      田原 Androgenetic Alopecia、男性型脱毛症、略してAGA…最近の増えようは尋常やなかっちゃもん。
                      G あ、若ハゲですか。 
                      田原 飲み薬が開発されとうけん、よう来んしゃあと。テレビとかでも宣伝しよったろ?
                      G 「お医者さんに行きましょう!」って…爆笑問題の?
                      田原 うん。
                      G つまり「田原先生のとこに行きましょう!」。
                      田原 ま、そげんなるかいな。
                      G ところであの薬、どんなハゲにも効くんですか?
                      田原 場所によりけりやね。効きにくい性質ば持っとう毛もあるけん。
                      G たとえば?
                      田原 【生え際】の毛、【M字】に後退しとうとこの毛。
                      G その程度なら頭頂部の毛を前に垂らしてカバーするとか。
                      田原 若いうちならよかろばってん、歳とったらおかしかろ?
                      G いや…歳とらなくてもおかしいです。
                      田原 やけんそこだけは【自毛植毛】でしちゃりようとよ。
                      G 自分の毛を自分に?
                      田原 うん。
                      G 乏しい頭髪の、どこにそんな余裕が?
                      田原 あると。後頭部と側頭部の毛はハゲにくい性質ば持っとうけん、ミ〜ッシリあると。

                      エリアで異なる毛髪の強さ

                      G 禿げにくい性質って?
                      田原 男性ホルモンの影響ば受けん性質たい。逆に頭頂部と前頭部の毛はモロ影響ば受けるけんね。やけんハゲると。
                      G なるほど…論より証拠がお爺ちゃんたちの頭。
                      田原 うん。歳とったらそげんなるとがあたりまえなんやけどね、若いうちはやっぱ抵抗あるったい。
                      G 男が信じるのは後頭部と側頭部の毛だけか…とすると、江戸時代のチョンマゲって理想の髪型?「裏切る毛はイラン!」とかで、実は国をあげたハゲ対策だったりして。
                      田原 そげんたい、若ハゲで悩む男やらおらんかったやろし。
                      G ハゲに優しい時代だったんですね…それに比べて現代は…先生!なんとかしなくちゃ!
                      田原 やけんしよろうがて。薬の効かんエリアは【自毛植毛】。後頭部の皮膚ば紡錘形に切除して株分けして、一本一本ていねいに植えると。【単一毛植毛】言うっちゃけどね。
                      G 自分の毛だから定着率も高い?
                      田原 そげんたい。
                      G で、植毛に要する本数は?
                      田原 たいてい千本から三千本。
                      G そんなにいっぱい?!
                      田原 だいじょうぶ。1冓進討吠振傳隠毅鯵瑤呂△襪韻鵑諭3千株で20冓進董∪薐瑤韮鍬冓進銅紂H瓦っちゃないとよ、後頭部の皮膚ごと切除すると。紡錘形に横に切除して縫い縮めると。
                      G リフト手術に似てますね。
                      田原 うん、やっぱ傷が残らんごと気合い入れてしよるけんね。
                      G でも髪に隠れるでしょ。
                      田原 いいや、床屋さんにも気付かれんごとしちゃらなね。実際、俺でもわからんごとなりよっちゃもん。「もうちょっと増やしたいけん」ってリピートしてくれるとはいいっちゃけど、「前はどこば切ったかいな?」って、いちいち探すとがたいへんたい。
                      G スゴイ!傷を目立たなくするコツってあるんですか?
                      田原 そらあるくさ。頭皮の場合は、毛の生えとう向きに沿って斜めにメスば入れるとか、抜糸も普通は一週間でよかっちゃけど、たっぷり二〜三週間かけるとか。
                      G なるほど…しかしここで肝心なのは、傷より毛!
                        
                      増毛は一年がかりで気長に楽しむもの

                      田原 その毛なんやけどね…一〜二ヶ月で…抜け落ちるったい。
                      G けっ!
                      田原 そこでガックリしたらいかんと。半年経ったらまた生えてくるし、生えだしたら一ヶ月に1僂録びるっちゃけん。ま、一年がかりやね。
                      G …でも心配でしょうね…。
                      田原 そげんたい。やけん「心配しよったらアンタまた禿げるばい。信じて気長に待っとりなさい」て励ましよる。
                      G 信じて待つんですね…美しい響きだわ。 
                      田原 薬も一緒。飲んだけんて直ぐ生えてくるわけやないと。顔とかボディの若返りやったら結果は早いっちゃけど、【毛周期】いうとのあるけんね。
                      G ま、いきなり増えるよりナチュラル感はありますが。

                      ダメと決めつけてあきらめないこと

                      田原 なんかんらし、男性ホルモンの影響ば受けん毛いうとは、ビックリするごと強かと。生える場所も選ばんし。
                      G 眉毛にも?
                      田原 どんどん伸びる。
                      G それは困る。
                      田原 ばってん、だんだん環境に馴染んでくるていうか…陰部に植えた毛は縮れてくるし。
                      G 私…マツゲに植えたい!
                      田原 マツゲはマツゲでよか薬のあるっちゃけどね。
                      G エ〜ッ!そんな薬もあったんですか?早く言わんですか!
                      田原 思い込みであきらめんこと!何でも相談に乗るけんね、始めからダメて思わんこと。

                      ■ 読者のみなさまへ 


                      田原先生に直接聞いてみたいことって、たくさんあるのではないでしょうか。
                      「質問のあるとなら、気軽に電話しんしゃい!」との先生からのメッセージです。

                      tel.092-472-5775
                      福岡市博多区博多駅前3-16-13(※木曜休診)
                      http://tahara.t-side.com/clinic/

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