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GaRiYa Essay

Dr.田原のおじゃまクリニック vol.267

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    エクボのように、皮膚と

    筋肉が癒着した法令線は

    やっかいですよ。



    手術は日帰りで

    G そろそろ誕生日ですね。
    田原 あ、そうやったね。
    G しかし先生って本当に若々しいですよね。
    田原 若々しいっちゃないと。若いとっ。
    G 秘訣があったら教えてください。
    田原 仕事ばめいっぱい楽しみようけんやろう。言うてみれば仕事が趣味やもん。
    G ゴルフより?
    田原 うん。ゴルフもよかけど、仕事しようほうが何倍も楽しか。
    G きつい時もあるでしょ?
    田原 よかと。どげんきつうてもいっちょん苦にならんっちゃん。患者さんの喜びよう顔見よったら、疲れやら吹き飛ぶけん。
    G しかし先生って、あきれるほどプラス思考ですよね。
    田原 仕事が好きで好きでたまらんっちゃろ。手術いうたら、休み返上でも出て来ようし。
    G じゃ遅くまで灯りがついているのを見るんですが、あれって残業ですか?
    田原 うん、遠くからの人は昼過ぎから手術にかかるけん、時間内にはまず終わらんったい。ばってん、泊まらせんで帰してやりたいやろが。
    G 帰り着いたら午前様…。
    田原 ところが、ものすご嬉しそうに帰りんしゃあけん、こっちまで嬉しゅうなると。

    そのうち本に

    G その明るさはどこから来るんだろ…あ…誰か言ってた…「里帰りにくっついて行ったら、ご親族様一同、チョー明るくて、ビックリした〜っ」って。
    田原 そらビックリやろ、集まったらすぐ踊りだすしね。鹿児島県人はなしそげんあるっちゃろか。
    G エッ鹿児島県人?…と、いうことは先生、実は鹿児島弁人?
    田原 うん、戻ったらコロッと鹿児島弁になる。
    G では、長年のこのチョー博多弁は、何だったのですか?
    田原 バイリンガルたい。鹿児島弁で喋ってもよかとばってん、理解不能やろ。
    G はい、無理です!ウンダモコライケナモンナ(意味/こりゃいったい、どうしたこと?)なんて言われたら、読者の皆様、ついて来れません。
    田原 そうたいね。「長年、楽しみに読みよりました!」「ファイルにしてとっとります!」「勉強になるんです!」て色々言うてもらいよっちゃけど、そげな楽しみののうなるもんね。
    G そうなんです、意外に勉強になってるんです。美容整形に興味がある方のバイブルだとかも。
    田原 うれしかねえ。このあいだも「準備できました」って看護士が呼びに行ったら、「読み終わるまで、ちょっと待ってください」って言われて、えらい待ったよ。
    G 何を読み終わるんですか?
    田原 バックナンバーたい。待合室にコピーの綴じたとのあろうが。
    G コピーを綴じた…かなりビンボー臭いんですけど。
    田原 そうたいねえ…そのうち本にせんといかんねえ。

    エクボでW法令線

    田原 バックナンバー言うたら、「エクボがしわの原因になる」って話したことのあろうが。「若いうちは『かわいいね』やけど、歳とったら大ジワになるけん、とったほうがよか」って。そしたらこの前、「あのエクボの話がずっと気になっとった」っていう人が、来てくれんしゃったとよ。
    G エクボとりの手術に?
    田原 いやリフトたい。そのまま歳ばとったら大ジワになるけんね。大ジワどころか、エクボんとこがひっかかってグルッとウエーブになるけん、法令線と並んでダブル法令線たい。
    G エ〜ッ!シングルでも許せないのに?
    田原 やけん「早めにとりんしゃい」ってことたい。エクボいうとは筋肉と皮膚が癒着しとう状態やけん、その癒着ば剥がしてやればよかっちゃけん。
    G では、エクボとりの手術をなさる方って、多いんですか?
    田原 いや、たいていはリフトついでのサービスたい。リフトでどげんツルツル肌になって小顔になってスッキリ美人になっても、癒着しとったらすぐまたタルむけんね。

    癒着法令線要注意!

    田原 問題は法令線自体がエクボのごと癒着しとう場合たい。ヒアルロン酸やらどげん注入しても、癒着にひっかかって弾き飛ばされるけん、消えるどころか周りの皮膚が膨らんで、むちゃくちゃシワが深うなると。「注射しようとばってん、いっちょんとれんけん」って言うて来た人がおったけど、やっぱ癒着しとった。歳のわりに法令線が深か人は、癒着ばまず疑うたらよか。
    G つまり法令線の中には、エクボの親戚がいるってこと?
    田原 そうたい、びっくりやろ。
    G いえ…先生のご親族が鹿児島県人だったというほどには…。


     読者のみなさまへ 

    田原先生に直接聞いてみたいことって、たくさんあるのではないでしょうか。
    「質問のあるとなら、気軽に電話しんしゃい!」との先生からのメッセージです。

    tel.092-472-5775
    福岡市博多区博多駅前3-16-13(※木曜休診)
    http://tahara.t-side.com/clinic/

    サンちゃん、元気だして…。 vol.267

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       サンちゃんは、今年で十五歳になります。十五歳といえば、ヒト年齢では七十代ということになりますが、見かけはまるで、赤ちゃんです。
      つまり、とても可愛らしいということです。


      ところが最近どうしたことか、可愛いらしい見かけはそのまんまに、七十代みたいな兆候を見せるのです。
      なんと、あれほど大好きだったマウントがピタリと、止んだのです。


      一般的に♂猫の飼い主は、[去勢orマウント]という究極の二択を迫られるわけですが、私のチョイスは後者でした。
      その報いか(?)私の右腕はオールシーズンのほぼ365日、サンちゃんのマウント台(?)となっていました。
      そして、小っちゃな小っちゃなオ○ンチンで、ツンツンツンツン…されてきたのです。


      しかも高低差の都合からか、それは就寝時に限っておりまして、私がベッドに入るや、ビビビッとスイッチオンし、
      「アギャン!アギャン!アギャン!」
      と、突進です。


      あまりの節操無さに、
      「夜はダメ!朝だけ!」
      と、躾けましたところ、目覚まし音にてスイッチオンして、
      「アギャン!アギャン!アギャン!」
      …と。
      しかし、なにせ慌ただしい朝のこと、
      「早くして!」
      「………………」
      「まだ?!」
      「………………」
      「遅刻する!」
      …と、私が勝手に起き上がりでもしようものなら、
      「アギャン!」
      「…はいはい」


      「これさえなきゃ、良い猫なのに…」
      と文句を言いつつ、マウントの無い朝は、逆に心配になるのでした。


      「サンちゃん、今日は、いいの?」
      と目をやれば、たいてい、
      「ゲッゲッ…」
      と吐いたりしてますので、まさに健康のバロメーターだったのです。


      ところが最近、目覚ましが鳴っても起きない朝が続きました。それで、
      「サンちゃん、朝だよ」
      と起こすのですが、
      「…………」


      「……ごはんだよ」
      「アギャン!」
      食欲も健康のバロメーターですから、ホッ。
      そんな或る朝、目覚ましが鳴った瞬間、
      「アギャン!」
      と起きたものですから、この久々のスイッチオンには、ホ〜ッと胸をなで下ろしたものでした。
      ところが数回ツンツンすると、私に背を向け、立ち去ったのです。
      「えっ…もういいの…?」


      サンちゃんの姿を目で追うと、壁際の水器の前で止まりました。喉が乾いたのだろうと思いました。


      ところが、一向に口をつける様子がありません。
      背を向けたまま水器の水をじっと覗き込んでおりまして、見ようによっちゃ、壁に向かってうなだれているようでした。


      それから一週間ほど過ぎた朝、再び同様のことが起こったのですが、サンちゃんはやはりその朝も、水器の水を、じっと除き込んでいたのです。


      「サンちゃん…………」
      「………………………」


      どう励ませばいいのでしょうね。


      (長澤 由起子)


      写真キャプションサンちゃんです


      Dr.田原のおじゃまクリニック  vol.266

      0
         顔の弛みが早い方…

        原因はこの三つ、

        ご用心ください!


        車と一緒でメンテが必要

        G 最近、お忙しそうですね。
        田原 うん、卒業シーズンやったけんね。たまたま今回は常連さんたちが重なったもんやけん、なおさらやった。
        G 常連さん?
        田原 うん、定期検診ていうか、メンテに来らっしゃあと。
        G メンテ?
        田原 何年か置きにキチッと来んしゃあけん車と一緒たい。顔もきちっとメンテしよったら何年でも走るけん。
        G 顔が走る…つまり、現役で働けるってことですね…。多いんでしょうか、メンテの方?
        田原 これが多かったい、あっちこっちからグループで来んしゃったり。
        G グループ…集団検診ですか!
        田原 まあ、そげなもんたい。
        G 若さと美貌がウリみたいなお仕事の方たちでしょ?ショービジネスとか?
        田原 まっ、そげなもんやろ。
        G そういう方たちって、歳を重ねるほど綺麗になるんでしょう?
        田原 そうやね…、ばってんうちに来んしゃあ人は基本的に綺麗な人が多かけどね。
        G そうなんですか。
        田原 リフト言うたら、よっぽど弛みきった人がするて思うとうやろ?
        G 違うんですか?
        田原 違うと。そげな人はなかなか来てくれんもん。
        G じゃ、どんな方が多いんですか?
        田原 少し弛み始めたくらいの人。

        早期発見早期治療

        G つまり、手遅れになる前?
        田原 いや、どげんシワシワになっとっても手遅れいうとはなか。それこそ俺の腕の振るいどころたい。ピシャ〜っとしちゃあけん。
        G じゃ、ほっといても安心なんだ。
        田原 ばってん最近は、三十〜四十代の人がえらい増えとうよ。
        G 要するに早期発見・早期リフトですか?
        田原 そうたい、早期治療にこしたことはなかと。だいたいヨレヨレになってリフトばしたら、劇的ビフォー・アフターやろが。
        G メンテ転じて、リフォームになっちゃいますね。
        田原 それもよかろうばってん、理想はやっぱ、「この頃あんた、綺麗になったねえ」やら「いつまでも綺麗やねえ」って言うてもらえるレベルやもんね。

        若ダルミを作る主原因はこの三つ!

        G では、アラフォーはリフトエイジってことですか?
        田原 そうやね。ばってん三十代でも「これが三十代?!」って、びっくりする人がよう来るよ。
        G 若ダルミ?
        田原 うん、実年齢より十歳も二十歳も老けて見えると。
        G でも、どうして若ダルミするんでしょう…お手入れ不足?寝不足?栄養不足?紫外線?
        田原 主な原因は三つある。教えちゃるけん覚えときんしゃい!
        G はい。

        其の一/ニキビ

        田原 まずニキビの出来とう人は用心せないかん。ニキビ痕いうとは、皮膚にハンマーばボコボコ打ち込んだようなもんやけん。
        G え〜っ!
        田原 表皮だけやのうて真皮層まで壊れとうけん、すごく弛みやすいもんね。
        G じゃ、ニキビに悩まされた後は、若ダルミに悩まされるんだ。
        田原 やけん、出来んごとせないかんよ。

        其の二/体重の増減

        田原 二番目が体重の増減。二〜三キロの増減ならよかばってん、十キロ以上の増減は危なかけんね。
        G 風船がしぼんだ状態ですか。
        田原 そうたい。

        其の三/顔の無理な脂肪吸引

        田原 三番目が顔の無理な脂肪吸引。若い頃はいいっちゃけど、急にデレ〜ッとくるけん。
        G なぜですか?
        田原 筋肉と脂肪は皮膚の土台たい。その土台ば壊すっちゃけん、弛みやすうなるとは覚悟せな。

        其の三/顔の無理な脂肪吸引

        田原 誰でも歳とったらさっち弛むっちゃけど、わざわざ早めることはなかもんね。
        G もちろんです!わざわざ、遅めたいんです!
        田原 なら、俺の言うた三つば注意せなね。
        G それでも弛んだら、どうしよう…。
        田原 悩んどらんで、早よ俺にまかせるったい。悩んどったらますます弛むよ。


         読者のみなさまへ 

        田原先生に直接聞いてみたいことって、たくさんあるのではないでしょうか。
        「質問のあるとなら、気軽に電話しんしゃい!」との先生からのメッセージです。

        tel.092-472-5775
        福岡市博多区博多駅前3-16-13(※木曜休診)
        http://tahara.t-side.com/clinic/

        実は私、娘・息子・夫そしてお姑さんもいるんです。 vol.266

        0

           「ギャン!ギャン!ギャン!」
          機嫌を損ねたときのサンちゃんは、まるでワン子のように吠えたてます。
          「ごめん、ごめん、ごめん!」
          …と、誠心誠意あやまるのですが、ききません。くるりと背中を向けて、怒り続けます。
          「ごめんって、謝ってるでしょ!」
          「ギャン!」


          さて、いつもながらではありますが、機嫌を損ねた理由は、いたってシンプルなものでした。
          ベッドにもぐり込もうとしたサンちゃんの足に、枕元の充電ケーブルが絡まったのです。
          「ちょっと待ちなさい」
          とストップをかけ、外してあげようとした…たったそれだけのことでした。
          ところがなかなか外れなかったもんですから、
          「ギャン!ギャン!
          ギャン!」
          と、怒り始めたのです。
          どうやら、ベッドに入るのを拒否された、とでも思ったみたいです。


          「サンちゃん、おいで!」
          「ギャン!」
          「戻っておいで〜」
          「ギャン!」


          すっかりへそを曲げてしまいました。
          「一緒に寝よ〜」
          と、背中から抱きとめますと、
          「ギャン!」
          と、これまた激しく、振り切られてしまいました。
          「何を誤解してるんだオマエは?」
          「ギャン!」


          こうなると、私のおヘソも曲がります。
          「ドタちゃん、おいで〜」
          するとドタちゃん喜び、
          「アニャ〜」


          それでサンちゃん、ますます怒って、
          「ギャン!ギャン!ギャン!」
          …と吠え立てました。


          サンちゃんはたぶん私のことを、自分のヨメさんと思っています。大勢の猫たちの中で、自分は特別と思っているのです。
          私は私で、
          「サンちゃんって…夫?」


          実のところかなり前から、このような感覚はありました。
          最初に感じたのは…彼氏いない歴何年目かの、とても穏やかな昼下がりでした。


          お昼寝から醒めた私の横で、シルクちゃん(故/サンちゃんのパパ)が、寄り添うように眠っているのを見て、ふとこんな懐メロ(いいちこのCMでもありました)が浮かび、気持ち良く、歌い始めたというわけです。


          過ぎた日の♪ 悲しみも♪
          みんなキミに♪ あげる♪
          あの日♪ 知らない♪ 猫が♪
          今は♪ そばに♪ 眠る♪
          あたたかな♪ 昼下がり♪……ギクッ


          あの日知らない[人が]のはずが、うっかり[猫が]と、歌っていたのです。
          しかもその、あまりの違和感なさに、
          「もしかして、私の赤い糸って、シルクちゃんのシッポにつながっていたのかなあ…」
          なんて思ってしまったのです。
          そしてそこには、寄り添うことで得られる充足感の大きさに、妙に納得する自分がいたのでした。


          やがてシルクちゃんに先立たれた私は、そろそろ[ヒト♂]に走るかと思いきや、あっさりサンちゃんにフォールインラブ。
          そして倦怠することもなく、今だに胸トキメク日々なのです・


          この気持ちはたぶんサンちゃんも一緒。なので、
          「ギャン!ギャン!ギャン!」
          と怒らせてしまうのですね。
          「サンちゃん、ごめん!」
          「…ン…ギャッ…」


          …とそんなわけで、シングルウーマンなはずの私ですが、実は夫(サン)、娘(ドタ・アビー)、息子(ジュニア・金糸狼・ナンシー)、そしてなんと、お姑さん(モズク)までいるんですよ。


          (長澤 由起子)


          写真キャプションサンちゃん、このグータラさがまたカワイイ


          Dr.田原のおじゃまクリニック  vol.265

          0
            やり直しの手術や

            困難な手術を得意とするのは

            長年の経験のたまものです。


            三十五年目です


            G おじゃまクリニック、ついに、23年目突入です!
            田原 うんうん、よう続いとうね。長ごう続けるとがいちばん凄いとよ。続けるいうとが、どげん大変か。
            G 道中アレコレありましたもんね…山あり谷あり工事中あり陥没あり崖っぷちあり…。
            田原 おおっ、シミジミしようね。
            G 先生のとこは?
            田原 35年目。
            G もっと続いてるじゃないですか!
            田原 そうやね…とっくに辞めとうクリニックもけっこうあるけんね…○○○○さんやろ、○○○さんやろ○○○さんやろ…。

            基本は人体解剖の知識にあり

            G しかしこの35年、美容外科技術も進化したものですね。
            田原 進化はしたばってん、ベーシックな技術はいっちょん変わらん。
            G ベーシックな技術とは?
            田原 基本はやっぱ[切って縫う]にあるっちゃけんね、そのための解剖知識たい。
            G 人体の構造?
            田原 そうたい。どげん簡単に見える最新技術も、やっぱ基本は人体解剖の知識やもん。
            G 簡単な技術って…ヒアルロン酸注入とか?
            田原 うん。注射こそ基本が大事たい。
            G 注射なら、私にも打てます。
            田原 なんがね!ちょっとでも入れる場所ば間違えてんしゃい、おおごとになる。
            G そうなんですか?
            田原 どこにどげな筋肉があるか?その上の脂肪の厚さはどげんか?神経や血管はどげん走っとうか?そげんとばしっかり知っとかな!
            G 失礼しました。
            田原 局所麻酔にしたって、ようと知らん人が打って血管の中に麻酔ば入れて中毒死させた事件もある。一気に血中濃度が上がって、麻酔中毒ば起こす。
            G こわっ…。
            田原 痛みにしても、血管とか神経の流ればきちっと知っとう人がきちっと注射したら、ほとんど無痛たい。切るにしてもそうやけん、麻酔も少量で済むと。
            G じゃ、先生の注射が無痛なのは、「ゆっくり丁寧」だけじゃなかったんですか?
            田原 あたりまえたい。

            基本はどの世界も深い

            田原 とにかく、基本のマスターいうとは、どの世界も簡単やないとよ。ものすご〜深いっちゃけん。
            G そうですね!
            田原 おっぱいにしろ、注入したら簡単に膨らむて思うとうやろ?
            G ハイ、思ってます。
            田原 ブーッ。どこにどう入れたら[かっこいいおっぱいになるか]いうとば熟知しとらないかん。
            G どのように?
            田原 かっこいいおっぱいの乳腺はどげんなっとって、脂肪はどげんなっとうっていうことば、ちゃんと解っとらないかん。
            G じゃ、3Dや本で、しっかり勉強して頂かなくちゃ!
            田原 それもよかばってん、実物ば見てきた知識とは、やっぱ違う。

            おなべさんのおかげです

            G 実物とおっしゃると…解剖?医学部時代になさってますよね?
            田原 なさっとっても、かっこいいおっぱいにあたるかどうかは判らんやん。そもそも女の人にあたるかどうかもわからんっちゃけん。
            Q 先生は、あたったわけだ。
            田原 うん。長崎大学は非常に恵まれとった。男女ともさせてもらえたしね。ばってん俺がさらに幸運やったとは、おなべさんの手術ばしてきたことやろ。
            G それって切り取る手術でしょ?逆じゃないですか?
            田原 いいや、おなべさんのおっぱいば取るとは、解剖しようとと一緒やったと。おっぱいの中身ば全部取らないかんっちゃけど、そげな人にかぎって、大きゅうて綺麗なおっぱいたい。
            G もったいない…ちょうだい。
            田原 そげな手術ばいっぱいしてきたけん、乳腺の張り方から脂肪の付き方から全部わかったと。この人のおっぱいは、ここをこう補うとかっこようなる…やらね。

            年月=経験

            G しかし先生って、おっぱいも得意だったんですか?
            田原 なんがね。おっぱいのヒアルロン酸ば卸しよう会社から「どげな指導ばしたら綺麗になるか?」て、相談されようくらいよ。
            G ダテに35年、やってません!
            田原 そうたい。やり直し手術でも何でも受けられるごとなったとは、ありとあらゆる経験のおかげたい。
            G じゃ、本当の勝負はこれからですね。
            田原 うん、あと十年は頑張らなたい!

             読者のみなさまへ 

            田原先生に直接聞いてみたいことって、たくさんあるのではないでしょうか。
            「質問のあるとなら、気軽に電話しんしゃい!」との先生からのメッセージです。

            tel.092-472-5775
            福岡市博多区博多駅前3-16-13(※木曜休診)
            http://tahara.t-side.com/clinic/

            至福の理由 vol.265

            0

               「ごくらく〜」
              …と、ベッドに入るなり、つぶやきます。
              冬のベッドでは特に、心の底からそう、つぶやきます。


              そこに猫たちがやってきます。
              だんだん枕もとが、賑やかになります。


              たとえば昨夜…。
              まず、モズクちゃんがやって来ました。そして遠慮がちに身体を寄せ、
              モミモミモミモミ…。


              モミモミモミ…というのは、赤ちゃん猫が母親のおっぱいを飲む時の両手の仕草です。いわゆる、赤ちゃん返りですね。
              モミモミモミモミモミモミ…。


              幼い頃から、抱かれるのは大嫌い、スキンシップなんて大嫌いという、たいへん自立した猫でしたから、最近のこの豹変ぶりには、びっくりしています。


              びっくりな豹変ぶりは、体のほうにもあらわれています。
              食欲はもの凄く旺盛なくせに、なぜかすっかり、痩せました。
              キラキラだった瞳は暗く濁り、目尻の汚れも目立ちます…
              ゴミが入ったとか思って、こすってしまうんでしょうね。


              「死期を察した猫は、姿を隠す」
              なんてよく言われますが、もちろんウソ。いちばん安心できる場所を、探しに行くのです。


              「まだ死ぬなよ」
              「………ニャ」
              甘えたい気持ちを伝えるのに、十八年もかかってしまったモズクちゃんです。


              ウトウトし始めた頃、誰かがまた肩を叩きます。
              もちろん、サンちゃんです。


              しかし私は、眠ったふりをします。すると、
              「アギャ〜、アギャ〜」
              と悲しみます。
              「アギャ〜、アギャ〜、アギャ〜」


              肩を落として去ろうとするところを、
              「サ〜ンちゃん」
              「アギャッ!」
              「おいで〜」
              「アギャ〜!」


              布団のはしっこをヒョイと持ち上げ、
              穴を作って、
              「ど〜ぞ」
              と中に、招きます。


              すると、真っ直ぐもぐり込んで来て、中でクルリとターンするのですが、
              ターンの瞬間、フサフサしっぽが、私の顔面を直撃します。
              「キタネ〜(猫トイレにシッポがくっつくのを目撃しているから)」
              でも、
              「ま、いっか」


              布団から顔を出したサンちゃんは、私にピタリと寄り添います。
              なんと、添い寝をしてくれるのです。
              そして、お話もしてくれるのです。


              「ア〜ニャ」
              「…うん…うん」
              「アニャッ」
              「…それで?」
              「アニャッ」
              …いったい、これほどの癒しが他に、あるのでしょうか?


              そこにまた、
              「ニャ」
              ドタちゃん到来です。
              ところがプ〜ンと臭います。
              「お尻、臭いよ」
              「…ニャ」
              「ま…いっか…ZZZZZZZ……」


              猫たちの誘眠効果たるや、あなどれません。


              そして朝。
              目覚まし時計が鳴り響きます。


              でも私は、起きません。
              「アギャ〜〜〜〜〜〜ッ!」
              それでも起きません。
              「アギャ〜〜〜〜ッ!アギャ〜〜〜〜〜ッ!アギャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!」
              「…はいはいはい…はい…」


              こうしてまた、
              至福の(?)一日が始まります。

              (長澤 由起子)


              Dr.田原のおじゃまクリニック  vol.264

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                ほとんどの方が

                手術したことさえ忘れます。

                それほどナチュラルだからです。



                手術前の顔はすぐ忘れます


                G なんか…今日の先生の髪、ちょっとケバくないですか?忙しくてカットに行けなかったとか?
                田原 ソフトモヒカンたい。けっこう似合っとろうが。
                G う〜…。
                田原 賛否両論やけど、「良か」て言うてくれる人が8割はおる。
                G 要するに「ど〜でもヨカ」が8割ですね。
                田原 よかろうもん、俺が気に入っとちゃけん。
                G そうですね。そもそも他人の変化はどうでもヨカとです。自分のだと、ちょっとの異変も見逃せないんですが。
                田原 それが違うったい。
                G あらまっ。
                田原 人間いうとは、前の顔はすぐ忘れるごとできとうごた。鼻やらどげん高こしてやっても、低かったいうとばすぐ忘れるっちゃもん。
                G 「私の鼻は、昔からこのように美しい鼻だったわ!」とか?
                田原 そうたい。「前からこげんやった」ってすぐ思い始めると。一重が二重になったとは忘れんけどね。
                G ではリフトも?
                田原 そうたい!リフトが一番そげんなるね。手術したいうとまで、忘れてしまうごた。
                G でも、若い頃はそれなりに馴染んでた顔ですから、「変わってない!」って感じるほうが普通じゃないですか?
                田原 そうたいね。

                手術中にトイレ休憩?ランチ休憩?

                G しかし先生としては微妙ですよね。手術はパーフェクトなのに、「変わってない」なんて言われちゃったら。
                田原 それは大丈夫。
                G どうして?
                田原 休憩時間にトイレで鏡ば見るけん。
                G 休憩時間…?
                田原 その時点で、イヤでも左右の違いば見るやろが。
                G …左右の違い?
                田原 うん、顔の右半分と左半分がコロッと違うけん「わ〜ッぜんぜん違う!」ってびっくりするったい。おまけに引き上げが自然やけん、ものすご感激してくれるったい。
                G …ちょっと…待って…。
                田原 何?
                G そもそも、手術中に休憩タイムなんてアリですか?
                田原 よそは知らんばってん、うちはあるよ…トイレ休憩やけど。
                G あり得ません!終わるまで寝っぱなしというのが常識でしょう?
                田原 しかたなかよ。俺の手術はものすご丁寧でゆっくりやけん、ちょうど半分した頃に麻酔が切れるっちゃもん。
                G 麻酔切れで、起きる?
                田原 うん。起きたらたいていトイレたい。ご飯食べよる人もおるし…。
                G ご飯を…食べる?
                田原 うん。朝からの人は十時半から始めるけん、半分終わる頃は一時近くになっとったい。
                G まさか…ランチ休憩?
                田原 そうたい。「昨日から何も食べとらん、腹へった〜」やら言うけん、お茶入れたりコンビニに走ったりしよう。
                G コンビニに…走る?
                田原 看護士さんが走るったい。本人が走れんこともなかばってん。
                G 冗談ですよね? 
                田原 いやマジです。弁当持参の人もおります。ドリンクやらは、飲み慣れたとば持って来て飲みようし。
                G ごく少数の方でしょ?
                田原 いや、けっこうおりますね。特にフェイスリフトや自毛植毛の人はたいてい食べよります。それからまた、安心して、ぐっすり寝よります。
                G 冗談きついです。そもそも手術中の人って、何も食べちゃダメでしょうが?
                田原 よかと。全麻は絶食やけど、局所やけんよかと。

                とにかくナチュラルなんです

                G しかしですねえ…。
                田原 あ〜っ…阻止する手が、もうひとつあった。
                G 今度は何でしょう?
                田原 手術前に、顎の下ばつまませるったい。たるんどうけん、たっぷりつまめるもんね。ところがリフトばしたらつまめんごとなるけん、「ほ〜ら、つまめんやろが」って。
                G なるほど…触覚に訴えるわけですか。
                田原 そうたい、けっこう面白かろうが。
                G 面白いって…もしや「俺の手術は、手術したことも忘れさせるほどナチュラルである」とか…おっしゃりたい?
                田原 …うん(笑)。

                 読者のみなさまへ 

                田原先生に直接聞いてみたいことって、たくさんあるのではないでしょうか。
                「質問のあるとなら、気軽に電話しんしゃい!」との先生からのメッセージです。

                tel.092-472-5775
                福岡市博多区博多駅前3-16-13(※木曜休診)
                http://tahara.t-side.com/clinic/

                サンちゃんの冬の旅 vol.264

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                   昨年末、サンちゃんが久々にプチ家出を決行しました。
                  室内暮らしにそうとう飽きていたのは解りますが、
                  「この極寒の中、ごくろうさん!」
                  とでも言いたくなるような、かなり同情を伴う家出でした。


                  そのことに気づいたのは十二月二十九日の深夜です。
                  ほろ酔い気分で部屋に戻りますと、凍りつくような寒風が、ヒュルルルル〜〜〜と吹き込んできましたので、
                  「あれっ?」
                  っと思いました。


                  緑のカーテンがヒラヒラヒラ〜と風に揺れ、開け放たれたガラス戸が目に入りました。洗濯物を抱えて母が出入りする時、うっかり鍵をかけ忘れたのでしょう。
                  悪い予感が走りました。こともあろうにそこは、バルコニーに通じるガラス戸だったからです。


                  サンちゃんはバルコニーに出たら最後、ボッテリした見かけからは想像もつかない凄ジャンプで、簡単に飛び降りてしまうのです。
                  そして…家出。


                  ベッドには別部屋のナンシーちゃんが、勝ち誇ったように寝そべっておりました。バルコニーから侵入して、ジャックしたのです。
                  …ということで、ベッド下に避難しているとも考えられました。
                  「ナンシー!自分の部屋に戻りなさい!
                  金糸狼ちゃんが寂しがってるでしょ!」
                  「……ニャ………」
                  戻ってくれました。


                  「ニャ…」
                  と、ドタが姿を現しました。
                  「怖かったね〜」
                  と、まずはハグ。そして、
                  「サンちゃん!サンちゃん!サンちゃん!サンちゃん!サンちゃん!」
                  と、床に顔がくっつかんばかりにしてベッド下を覗き込んだのですが、居ない。
                  やっぱり、家出したのです。


                  でも私はその時、
                  「寒さにビックリして、すぐ帰るさ」
                  と、妙な楽観を決め込んでいました。


                  ところがどっこい!翌日の三十日になっても、帰りませんでした。
                  そして大晦日の夜になっても、戻りませんでした。


                  サンちゃん無しにニューイヤーを迎えたら、私にハッピーはありません(涙)
                  玄関に居間に寝室に浴室に、どんよりした空気が漂い始めました。


                  「仕方ない、迎えに行くとするか」
                  …と飛び出しました。そして、
                  「サンちゃ〜ん!サンちゃ〜ん!」
                  と叫びながら、田園から住宅街を歩き周りました。
                  「サンちゃ〜ん!サンちゃ〜ん!サンちゃ〜ん!サンちゃ〜ん!サンちゃ〜ん!
                  サンちゃ〜ん!サンちゃ〜ん!」


                  ただ叫ぶのではありませんよ。深い深い愛そして、悲しみ、祈り…さまざまな想いを込めて叫ぶのです。まさに魂の叫びです。
                  狙いはもちろん、どこかで聞いているサンちゃんを、
                  「帰らなくちゃ」
                  という気持ちにさせることです。


                  帰宅すると、ほどなく除夜の鐘が鳴りはじめました。ついに年が明けたのです。


                  …と、その時でした。サンちゃんが駆け込んできました!


                  疲れと寒さと腹ペコで、口も聞けないというような実に悲惨なありさまでしたが、猫皿に盛ったフードには、猛烈な勢いで食らいついてくれました。


                  朝になりました。
                  目を開けた瞬間、寄り添うようにして眠るサンちゃんが見えました。純白の体毛がグレーに変わって、ところどころに枯れ葉をくっつけています。
                  いわゆる、私の[初見]です。


                  こうして今年も寄り添い合える幸せに、しみじみ感謝のスタートでした。

                  (長澤 由起子)

                  写真キャプション►元旦の朝、私が目覚めた瞬間に見たサンちゃんです。
                              枕元にあったケータイで、パチリ!


                  Dr.田原のおじゃまクリニック  vol.263

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                    新年おめでとうございます。


                    「ありがとう」が、たくさん聞ける

                    年となりますよう…。


                    来院まで二十年?もう少し急ぎましょう

                    G 先生、今年もよろしくお願い申し上げます!
                    田原 こちらこそよろしく!
                    しかし、長いつきあいになったねえ。
                    G そうですね、創刊期からず〜っとですから。
                    田原 まる二十二年かいな?
                    G はい…でも…二十二年間、ず〜っとこのパターンでしょ…読者の皆様には…きっと…飽きられちゃってるわ。
                    田原 なんば自虐しようとね。「先生のページは、ずっと大事にとってました」やら、「二十年愛読してきたけど、やっと来れました」やら、よう言われよっちゃけんね。
                    G …こわっ…。
                    田原 なんが怖いと?
                    G 行動に移すまで二十年ですよ二十年。
                    田原 うん。 
                    G 不安になりませんか?
                    田原 なんでね?
                    G 今月号でその気になられた方が、来院されるまで二十年…。
                    田原 いいやないか。
                    G よくないです。やっと来れたのに、「田原先生はどこぉ〜っ?」なんて。
                    田原 なら、ちょっとは慌ててもらわなたい。
                    G 先生!長生きしてくださいね!運転に注意!健康に注意!
                    田原 だいじょうぶ。「また、絶対しに来ますから、長生きしとって下さい!」て、いっつも言われようけんね。それだけはちゃんと気をつけとう。

                    手術は感動!

                    G ところで新年の豊富は?
                    田原 そうやね…俺はやっぱ「ありがと〜」て言われる時がいちばんうれしかもんね。手術が終わった時の「ありがとう」やろ、抜糸の時の「ありがとう」やろ。やけん今年も「ありがとう」がいっぱい聞ける年にしたか。
                    G えっ、手術直後にも言われるんですか?
                    田原 うん。起きんしゃったらすぐ鏡ば見せるっちゃけど、ものすご〜感動されるよ。
                    G それって手術の直後でしょ?鏡なんか見たくないくらい痛々しそうな印象なんですが…。
                    田原 なんが痛々しいね、めいっぱい丁寧にしようけん綺麗なもんよ。直後やけん腫れも無かし。
                    G そうでした。ちょっと寝てる間に「憧れの目鼻口になった!」「たるみがとれて若い頃の顔に戻った!」ってことになれば「先生ってすごい。ありがと〜!」って気分には、当然なるわね。
                    田原 うん。「あげん悩みよったとが、こげん綺麗になった!」て、とにかく感動するっちゃろうね。
                    G だから「早く来なさい!」ですね。
                    田原 そうたい。「こげん簡単やったとに、何で早よ来んやったかいな!」って、ぜったい言われるっちゃもん。俺はもう、その言葉だけは、聞き飽きとっちゃけん。

                    安物買いの銭失いにならないように

                    G あ〜ペンが…。
                    田原 どげんしたと?
                    G ペンが…つかないんです…。
                    田原 録音しよっちゃけん、書かんだっちよかろうもん。
                    G 私、けっこうアナログ人間なんです。重要な部分は書きとめとかなくっちゃ…あ〜ダメ、やっぱりつかない。
                    田原 なら(机上をモゾモゾして)こればやろ。
                    G えっこの高級ペン…いただけるんですか!
                    田原 お年玉です。
                    G ありがとうございます!でも、とってもお高そう…いいんですかほんとうに?
                    田原 よかよ。
                    G (紙にグルグル描いて)書き味、なめらか!百円ペンとはこうも違ってたんだ…。
                    田原 やっぱ良かとは高かと。「安物買いの銭失い」とはよう言うたもんよ。
                    G それって、美容外科でも?
                    田原 …そうやね…このまえ東京から駆け込んで来た人も「タダほど高いものは無い」って言いよんしゃったね。
                    G その方、タダで手術が出来たんですか?
                    田原 うん。超有名人やけん「タダでいい」って言われてリフトばしたらしいったい。病院のステイタスにするつもりやったらしい。
                    G どちらのクリニックで?
                    田原 それは言われんけど、超有名病院の形成外科やった。有名教授が教科書通りにした手術やった。筋肉はピシャっとしとったけど、皮膚にタッグが入っとった。
                    G まさか練習台?
                    田原 似たようなもんやろ。
                    G でも、手術と抜糸で、東京から二往復でしょ。その方、交通費だけでもそうとうかかりましたよね。
                    田原 結果が満足やったら、結局は安いと。

                     読者のみなさまへ 

                    田原先生に直接聞いてみたいことって、たくさんあるのではないでしょうか。
                    「質問のあるとなら、気軽に電話しんしゃい!」との先生からのメッセージです。

                    tel.092-472-5775
                    福岡市博多区博多駅前3-16-13(※木曜休診)
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                    お釈迦さまと猫  vol.263

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                       仏教の開祖であるお釈迦さま(紀元前五世紀〜四世紀)は、初めからお釈迦さまではなかったそうですね。
                      最近そういうお話を聴く機会がありまして、
                      「お釈迦さまにも前世が?!」
                      と、ぶっとぶほどに驚いたのです。もちろん、魂の不滅はスピリチュアルの常識。私自身の経験からもそれは、断言します。

                      たとえば”シルクちゃん霊“(14年前に他界)が葬儀の写真の中で、自分の遺体とツーショットしてまでアピールしてくれたのは、
                      「消滅なんかしてない!また必ず会えるから、悲しまないで!」
                      というメッセージであったと、私は素直に受け取りました。
                      しかも、まるで着ぐるみでも脱いだような、不思議な安堵感まで漂わせていました。

                      …というわけで、脱げるんだったら着れる!すなわち、
                      「転生は当然!」
                      …と。ただし
                      「お釈迦さまみたいな特別な人は、一代限りでOK。転生無し!」
                      とも、思っていたのです。

                      ところがさらに、
                      「蛇、鹿、牛、豚…あらゆる生き物の時代を体験なさいました。その経験の中で、人間が最も残酷な生き物であることを悟られました」
                      ときたために、
                      「え〜っ人間だけじゃなかったの?!」
                      と、ますます驚いたような次第です。

                      そこで、
                      「犬や猫にも?」
                      と尋ねましたところ、
                      「…犬…には生まれ変わられましたが、猫だけは、ありませんでした」
                      「どうしてですか?」
                      と突っ込みますと、口モゴモゴ…。
                      そこに、
                      「猫は邪悪だからでしょう」
                      との囁き声が…。

                      さっそく愛猫たちに訊いてみました。
                      「あなたたちって、邪悪なの?」
                      すると、
                      「ウニャ(どっちと思う)?」

                      そこで私は、猫とお釈迦さまの関連性…つまり因果関係ですね。それを探るべくさっそく調査に入ったわけですが、困ったことにお釈迦様はなんと、五百五十回ほども生まれ変わられたのこと。
                      たぶんそれぞれにエピソードがあるのでしょうから、こりゃ大変な大仕事です。
                      ところが幸いにも、
                      「これかな?」
                      というエピソードに、意外にもあっさり、突き当たることができたのです。

                      それはお釈迦さまがマハーサットヴァという、やはり一国の王子として生きた時代のことでした。マハーサットヴアはある日、虎の母子に出逢いました。母虎は長いあいだ獲物を獲ることができず、哀れにもガリガリに痩せて、お乳が出ない状態でした。そんな母親のおっぱいには、おなかを空かせた赤ちゃん虎たちが、まとわりついていました。

                      哀れに思ったマハーサットヴアは、さてどうしたか?!
                      なんと、母子のいる崖下に我が身を投じ、母虎に食べさせたというのです。そうして虎たちは、命をつなぐことができました。
                      …という、ありえない(?)ストーリーなのですが、私はとてもナットクしました。

                      虎って何科かお判りですよね。猫科ですよ猫科。因みに猫科は大型猫と小型猫に二分されますが、もちろん大型猫です。

                      要するに虎は、お釈迦さまが我が身を投じてまで救ってくださった、大型ではありますが、猫ちゃんなんです!
                      猫の名誉、これにて回復!

                      しかし実を言うと、私のナットクは別のところにもありました。
                      そこにはお釈迦さまの教え…つまり、こうした場合における[人としてあるべき姿勢]が、しっかり示されていたからです。

                      時間、空間、手間、食べ物、お金…何でもいい。苦しむ命を救うために、自分の何かを犠牲にしてでも分け与えよ…とおっしゃっているのです。たぶん仏教的には[慈悲]とでもいうのでしょう。おしゃか様は分け与える相手として、たまたま虎(大型猫)を選ばれました。

                      ちなみにその仲間たちは、今日もあちこちの公園や路地裏で、けんめいに命をつないでいます。

                      どうかこの新しい年が、人々の慈悲に満ち溢れることで、人も動物も、より幸福な年となりますように…。

                      (長澤 由起子)

                      写真キャプション►天使のようなドタ。羽を広げて今にも飛び立ちそう…。


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